走って日本一周2024の話

なぜ走って日本一周なんてするのか?動機とか目的とか考えとか

ルサンチマン伯爵
どうせそんなん無理に決まってるで
チャレンジャーというのはね、人に否定されるほど燃えるものなのさ!ぱんぱん!
きんぱん

僕の夢というかやりたいことは、「世界中を旅しながらモノを書く作家であり続けること」なんですが、まあいろいろ飛び回りながら書くノマド的な生き方をしたいんですね。

それの第一歩目というか、まずは日本でやってよう、てのが今回の「走って日本一周」です。
単純に日本が好きで、もっとしっかり日本を見て回りたいというのもあります。
あとは、物書きとしての収益力がまだ皆無なので、金が無くなったらバイトができる日本じゃないとムリってのもあります。

旅する作家としての練習というか、夢の始まりといったところですね。

やりたいことが分からなかった、会社員時代

僕は人間界でいうと2023年で38歳になりますが、今の生計は寿司屋のアルバイトで立てています。
その前には大手の飲食関係の社員でしたが、5年前に退職しました。

退職した理由は、鬱(もどき)になったことがきっかけです。
いちおう断っておきますと、鬱になったのは会社がブラックだからとかそういうのではなく、内向的な傾向が強い僕にはあまり向いてなかったのと、強みを活かす術をまだ持っていなかったからだと、今では理解しています。

20代後半の中堅社員になったころ、未だにうだつが上がらず芳しい成果も出せず、後輩に次々と追い抜かれ、仕事のモチベーションを全く無くした僕に、上司はこう言いました。

「お前はけっきょく何がしたいんだ?」

とにかく仕事が”したくなかった”僕は、なにが”したいか”と聴かれ、なにも答えられなかったのです。
困惑したあげく、口ごもりながら僕は上司にこう言いました。

「休みたいです」

何がしたいのか、自分でわからない。
ただ、仕事がつまらない。苦痛。とにかくもう働きたくない。逃げたい。
数年はそんなモヤモヤを抱えながら働きましたが、30歳のあるとき本当にパンクしてしまい、ついに仕事をバックレてしまいました。
それが僕の鬱もどき体験です。

会社は長期休暇を与えてくれました。
勝手に強制的に取った休暇のなかで、考えにふけりました。考えれば考えるほど、頭の中は疑問符だらけになりました。

「俺ってなんのために会社に入ったんだっけ?」
「こんなに辛い気持ちで働くことになんの意味があるんだ?」
「というか、そもそも俺ってなんのために生きてるの???」

日々悶々としながら、屋久島に旅行したりして過ごしました。
休暇で自分探しの旅をしたところで、なにかが見つかったわけではなかったのですが、仕事に復帰したときに一つ分かったことがあります。

それは、
「自分がいなくなっても、世界は何一つ変わらない」ということ。

もちろん仕事をバックレたわけですから、職場関係者にはたくさんの迷惑をかけました。そのぶんきっと誰かに負担がかかったでしょうから、それは本当に申し訳なく思っています。

しかし、それで会社の業績も株価も、なにもかも全く変わらなかったのです。あれほど思い詰めたのに、世界は1ミリも変わらなかった。
世界どころか担当店舗の数字すらなにも変わらなかったのです。

僕は社会人になるときに、周囲に言っていたことがあります。
「なにか人の役に立つような会社を将来つくりたい」
今思うとなんとあいまいで、誰でも言ってそうな発言なのかと思います。無知丸出しです。恥ずかしくて顔から屁が出そうです。

まあとにかく、自分という存在が影響力のあるものであってほしいという想いが強かったんだと思います。
小学生くらいからずっと、「きんぱん(僕)がいてくれてよかった」と言われたいと思って生きてきました。
つまり、誰かの役に立つのが、人生の意味だと思っていました。

なのに、僕は社会のなんの役にもたっていないことを悟ってしまったのです。
僕の我慢や頑張りは、誰のためにもならなかった。
それが苦しみの代償に得た結果だったのです。

それを悟ってしまった時、仕事がバカらしくなりました。
自分はなんの役にもたってないどころか、会社に養われている。飼われている。「社畜」とはこのことか、と。
ただ、それはそれで落ち込みましたが、それと同時に開き直った考えに思い至りました。

「どうせ世界が変わらないなら、自分のやりたいようにやればいいのだ」

それから、会社を辞める準備を始めたわけです。

紆余曲折を経て、「やりたいこと」にたどり着くまで 

思えば、「ほんとうにやりたいこと」が何かなんて、真剣に考えたことがなかったんだろうと思います。

一応就活の時に考えた、
「なにか人の役にたつ会社をつくりたい」
というのは、結局なにもやりたいことが決まっていないのと同じです。
具体的なことがなにもなかったわけですからね。そういうのはやりたいこととは言えません。ただ、すごいと思われたかっただけ。承認されたかっただけ。

そして、とりあえず就職すれば、そのうち情熱がかけられる何かが見つかるだろう、と思ってました。
しかし気がついた時にはもう30歳すぎです。なにも無いままあっという間に10年経っていました。

結果はすでに書いたとおりです。
心からやりたいと思える大切なことなんて、向こうからやってくるわけなかったのです。
そりゃあそうです、そんなの宝くじの当選券を拾うのと同じことですから。

会社員時代は、ずっとその「大切なもの」を探すことから目を背けていました。そしてその煮えきらなさを、表面上忙しくすることでごまかし続けたのです。

人間、そうやって自分を騙しつづけていると、本当の自分の気持ちすら見えなくなります。自分にとって大切なことがなんなのか、わからなくなる。
すると、大して重要でもないことで人生の時間が埋まっていきます。
クソどうでもいい仕事やつまらない付き合いの飲み会、ただだらだらとYouTube見たりネットサーフィンするようなこととか。
そのうち保険屋とか不動産屋みたいなのが近づいてきて、「積み立てしないとやばいよ!」「不動産投資だよ!」と煽られる。
お金に危機感を感じて、頭の中は金のことばかり。
周りを出し抜いて金を蓄えることが、人生の目的だと思い込んでしまう。
そんな「ささいなこと」たちが、人生そのものかのように思えてきてしまうのです。

で、ある時ふと立ち止まってこう思う。
「あれ?人生って、こんなもの?」

会社員時代の僕はまさにそれ。
人生の全てが、「仕事やその他のつまらないこと」に持って行かれるのはストレスであったのと同時に、依存してもいました。
それはDV彼氏からいつまでも離れられない心理に似ているのかもしれません。

人生のほとんどの時間が、意味を見いだせない仕事で埋まる。
その煮えきらなさを、どうでもいい仕事やつまらないことで埋める。
ああ、人生って、つまらない。

僕が幸運だったのは、半ば勢いで依存関係から離れられたことです。
つまり、勢いで会社を辞めてしまったこと(もちろん正規の手続きは取りました)です。
目的地が決まらないままだったけど、とにかく人生を変えるために動いたのです。
おかげでお金に苦労しましたが、まあ荒療治といったところでしょう。

ただ、その荒療治はなかなか苦しい期間でした。
会社を辞めたからといって、すぐに自分の行くべき道が見つかるほど、人生は甘くはない。

歌やギターを習い、デビューを目指すも挫折。
音楽や歌の経験でブログを始めたりYouTubeやったりボイトレ講師に挑戦するも、挫折(結果的にはブログのおかげで文章に目覚めるが)。
飲食の経験を活かしてコンサル会社を始めようとするも、挫折。
コピーライターを名乗るも、案件が全く取れず挫折。
寿司屋を開業しようとするも、飲食はやっぱり嫌なので撤回。

……とかまあいろいろあります。

そんな紆余曲折を経て、やっとやりたいことが見つかりました。それが「走って日本一周」とか「走る作家になること」とかです。
というか、上に挙げた数々の挑戦も、その時々で本当にやりたいことでした。
ただまあ、いろんな理由で続かないものは続きません。
それはお金の問題だったり、別のもっとやりたいことが見つかったりです。

だから、ぜんぶムダではありませんでした。
挑戦した全てが、次のやりたいことを引き寄せてくれたのですから。ぜんぶつながっている。

これは、苦しくて悔しかったあの会社員時代に、人生を変えるために走り出したことが始まりです。
安定した仕事を捨てるのは大きなリスクですから、べつにおすすめはしません。
だけど、リスクを背負ってでも、自分のやりたいことをやる人生を見つけるほうが、僕にとってはずっと価値があったのです。

僕にしか書けないことを書きたい

そうそう、この投稿は「走って日本一周」の目的とか動機とか書くつもりだったことを思い出しました。

「走って日本一周」をする意味なんてべつに無く、ただやってみたいと思っただけです。
間違っても、「みんなに挑戦する勇気を与えたい!」とかサブいこと言いません。

ただ、旅しながら文章で発信はしていきます。
どんな書き方にするかはまだ決めてませんが、なんとなく小説仕立てで書ければおもしろいかなーと考えてます。

「日本一周マラソンの旅」という本を出されている方は一人おられるっぽいですが、小説仕立てでリアルタイムで書きながら走った人は、調べるかぎりではいません。

なので、これを完遂することができれば、「人類初」です!笑www

まあそんな大それた話じゃないですが、とにかく僕にしか書けない話を書きたいんですよ。
だとしたら、旅の情報なんか書いたって意味がない。僕である必要がない。
だから、僕が感じたことや考え、見たもの体験したことを、思いっきり僕のフィルターを通して描き出すのです。

そう、それこそ、会社員時代に悟った

「自分がいなくなっても、世界は何一つ変わらない」

に対するリベンジになるのではないか。
いつでも交換可能な歯車の一つでしかない人生への、ささやかな抵抗になるのではないか。

僕にしか書けないことを書いて、それが誰か一人でも、わずかでも、なにか感じてもらえたら、それは世界を変えたことになるかもしれない。

もしそれができたら、少しは意義のある挑戦なのかな、とも思ったりします。

とにかく、世界が見たいんじゃ

とまあ、なんだか高尚な理由づけをしてしまいましたが、とにかく一度きりの人生なのだから、やってみたいことはやるべきですよね。

「自分がいようがいまいが、どうせ世界は変わらない。だったら、やりたいことをやってやろう」

基本的にはこういうマインドです。
なんでそんなに世界に影響力を持ちたいのか、それはたぶん自分が生きた痕跡を残したいのだと思います。

もし自分に子供でもいれば、それは残したことになるんでしょうけど、僕にはそれができる可能性はどうやら低いようです。

だとしたら、自分は何が残せるんだろう?という想いは常にあります。
まあ世界に影響なんてしなくていいじゃん、とも思いますが、やっぱり何か残せたぞ!っていう気持ちで死んだ方が、なんか幸せそうな気がします。
だから、あわよくば何かしらの爪痕は残せたらいいな、とは思います。

とはいえ、何も残せなくても、少なくとも自分は人生を楽しんで死にたい。
死ぬときに何をやり残したら後悔するかな、とよく考えるんですが、僕の中で大きいのは、「せっかくこの地球に生まれたのだから、できるだけ地球を見ておきたい」というのはあります。

どこまでできるかはわからないけど、できる限り世界のたくさんのことを知りたい、そう思っています。

そんで、せっかく日本人なのだから、日本もゆっくり見ておきたい。
バイクとか自転車の旅も好きだけど、自分の脚で走れば、もっと細かいところまで見えますからね。

だらだらと今の気持ちを書いてみましたが、「走って日本一周」に対する動機はこんなところです。

今後はこのコーナーで、準備の進捗を報告していきます。
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