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シダスのインソール【ラン3Dセンス】を使った効果は?フルマラソンで実走して評価

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シダスのインソール【ラン3Dセンス】を使ってフルマラソンを走ったのでレビューします。

ランニング用インソールでは定番となっているシダスですが、実際にはどんな効果があるのか気になりますよね。
買おうかどうか迷っている方の参考になればと思います。

この記事では、ラン3Dセンスの使用感や特徴、使って感じた効果、ラン3Dプロテクトとの違いについて詳しく解説します。

こんな方におすすめ

  • シダスのインソール【ラン3Dセンス】を使った効果が知りたい
  • ラン3Dセンスの特徴や使用感が知りたい
  • ラン3Dプロテクトとの違いが知りたい
  • ラン3Dセンスはどんな人向けなのか知りたい

ランニング用インソールはどんな効果が期待できるか?

まずは、どんな場合にインソールを使うべきなのか、どんな効果が期待できるのかについて解説しておきます。

ランニングシューズにインソールを使うと、次のような効果が期待できます。

  • 扁平足を補助する機能による疲労の軽減
  • シューズとのフィット感を高める効果
  • 着地のバランスを整える効果
  • 推進力を得る効果
  • 怪我の防止効果

僕はインソールをずっと愛用していますが、僕が使うようになった理由は、特に怪我の防止のためです。

僕は左足がどうもオーバープロネーションで、足首内側のくるぶしに痛みが出たことがあります。
それは、けっこう扁平足で土踏まずが潰れるのが原因で、足首が内側に傾くせいでした。

オーバープロネーション。アシックス プロネーションガイドより引用

接骨院でインソールを使うのも一つの手だとアドバイスをもらったので、ファンクショナルフィットのインソールを使ってみました。
すると、見事に怪我が治ってしまいました。
それ以来ずっとインソールを使ってます。

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上に挙げた効果は、インソールが足の本来のアーチをサポートする機能によって得られます。
足がバランスの良いアーチが維持されれば、疲労の軽減につながります。また、シューズとのフィット感が高まることと、ややドロップする(かかとがつま先より高くなる)ことで前への推進力を生む効果もあります。
ランニングシューズに最初から入っているインソールは平らなただの薄いスポンジです。
靴底は足形に整形されていませんから、平らなフワフワする地面に立っていることになります。
スポンジの上に立っていることをイメージしてもらえば分かると思いますが、その上で何度も片足ジャンプを繰り返すのですから、ぐらぐらして疲れてしまいますよね。

筋力がちょっと不足していたり、足はもともと左右どちらかに少し傾いてるもんなので、それが長時間になると怪我につながります。

インソールは足のアーチ形状をサポートすることで、こうなるのを防いでくれます。

シダス ラン3Dセンスの特徴

sidas.run3d.sense.view
ラン3Dセンス 全体像
sidas.run3d.sense.side-view
ラン3Dセンス 横から

このインソールの特徴は、

  • 軽量
  • 適度なアーチサポート
  • 足裏感覚を残す
  • しなやかさ

こんな感じです。
公式の説明では、反発性とか、かかと部分のクッション性とか書いてありますが、正直そこはどうでもいい部分です。

インソールに必要なのは、アーチサポート機能です。
クッション性は、仮に全くクッション性のない、革靴みたいなのを履く場合なら効果的ですが、ランニングシューズにおいてはもともとシューズにその機能は備わっているのでそんなに意味ありません。

ヒールストライクの人ならかかとのクッション性は意味あるかもしれませんが、そもそもヒールストライクは自然な走り方ではないので別の問題になります。

同様の理由で反発性もほぼ意味ないです。
ランニングシューズのあの厚いミッドソールで反発性の機能は設けられているので、たった数ミリのペラいインソールの反発性なんてほぼ無意味です。

それよりも大事なのはアーチ形状でして、つまり土踏まずの部分が重要なんですが、ここの形状やカタさがインソールの特徴となってきます。

このシダスラン3Dセンスにおいては、アーチ形状に関しては「ライトなかんじ」といったところです。

アーチ部分はカタすぎずしなやかに作られていて、厚さも適度です。
それによって軽量化を実現しているので、レースやスピードをだす時向けと言えます。

分厚すぎないので、足裏感覚はナチュラルなままになっています。
良い意味で、あまり存在感を感じないインソールです。

重量

カタログスペックでは重量片足39gです。
これは軽いのか重いのかよくわかりませんが、まあ軽いと言ってるので軽いんだと思います。

市民ランナーレベルで、数グラムの違いが走りやタイムの差になるのか分かりませんが、他のインソールと比べても、少なくとも私にはなにも感じません。

アーチの高さ

公式では30mmとなっています。
これはハイアーチのモデルと比較すると、浅めです。

sidas.run3d.sense_.profile
シダス公式より引用

一応別同じシダスのインソール、3フィートシリーズだと

  • ハイアーチ:34mm
  • ミドルアーチ:31mm
  • ローアーチ:28mm

なので、ミドルとローの中間くらい、ということになります。

まあこのアーチ高を高く設定するなら、プラスチックパーツが増えるので重くなるし、スピード重視なこのラン3Dセンスだから薄めの設計ということです。

実際に履いた感じも、そんなに土踏まずを持ち上げる感覚はありませんでした。
あまり厚すぎて不自然な履き心地が嫌いな人には合ってると思いますが、扁平足具合が激しい人にはちょっと効果は薄くなりそうです。

ラン3Dセンスはどんな人向けか?

以上の特徴から、シダスのラン3Dセンスは次のような人向けだと思います。

  • ある程度のアーチサポートは欲しいけど、あまりインソールの存在感がありすぎない方がいい
  • 扁平足がそこまで極端でない
  • 軽さ重視
  • 自然でナチュラルな足裏感覚を残したい
  • 土踏まず部分が高すぎると痛かったり違和感があるので、そこまでハイアーチじゃない方がいいという人
  • ハイアーチだったりクッションが厚いインソールだと、かかとが浮くのでそれが嫌な人

こんなかんじになるでしょうか。たぶん同じ内容が重複してますけど。

私の場合はけっこう扁平足がキツく、オーバープロネーションになりがちな足ですが、そういう人が長時間のランで使うとちょっと疲れると思います。
このインソールのアーチの高さがそんなに高くないからです。

ただ、そういう人手もレース用とかスピード練習用とかの用途なら良い感じだと思います。

扁平足がキツくて、とにかくアーチサポートをガッチリして怪我を防止したい人、または怪我を改善したい人は、同じシダスのラン3Dプロテクトか、その他のもっとハイアーチなモデルがいいと思います。

ただし、アーチの高さが高いインソールだと、足がシューズに収まる深さ自体が少し浅くなります。
そうすると、ヒールのホールド力が弱いシューズだとかかとが浮きます。脱げるほどにはなりませんが、気になる人にはこの3Dセンスくらいのライトなインソールが合ってます。

ラン3Dセンスを実際に使った効果

ラン3Dセンスを使って、2023年の板橋シティマラソンを走りました。
それで感じた効果についてです。
ちなみに使用したランニングシューズはナイキのズームフライ3です。

効果としては、インソール無しよりはバランスが良く走れたかな、といったところです。

ズームフライ3は、私くらいのサブ4~3.5レベルのランナーだと、ちょっと左右にグラグラする厚底カーボンシューズです。
フルマラソンで履くとけっこう疲労がきて、場合によっては怪我する可能性もあります。

しかし、懸念された内くるぶしの痛みは出ることがなかったので、しっかりアーチサポートの効果があったと感じています。
履き心地もナチュラルで、へんな異物感はありませんでした。

一応自己ベストも出たので、負担がかかりやすい厚底カーボンシューズでも疲労軽減効果はあったと感じます。

シダスのインソールは痛い?

シダスのインソールを使って足が痛くなった人もたまにいるみたいですが、私の場合は問題はありませんでした。

ただ、これは人によるので絶対痛くならないとは言えません。

このラン3Dセンスに関してはそこまでハイアーチではなく、アーチ部分もしなやかにできてるので、痛くなるリスクは少なめだとは思います。
店によってはサンプルを試せるところもあるので、心配な人は一度試着してみるといいでしょう。

ただ、フルマラソンとかの長距離を走ると思いがけない痛みが出たりもするので、こればっかりは難しいですね。
使ってみるしかない、ということにはなってしまいます。

【ラン3Dセンス】と【ラン3Dプロテクト】の違い

同じくシダスのラン3Dシリーズでは、この「センス」の他に「プロテクト」というモデルがあります。
その違いを説明します。

おおまかな違い

「センス」はスピード重視
「プロテクト」はサポート重視

といったところです。

プロテクトのほうが「センス」よりもクッション性と安定性が高くなってます。
なので、より疲労軽減や怪我防止、といった側面が強いのが「プロテクト」です。

「センス」のほうは、ある程度のクッション性と安定性を残しつつ、軽量性と柔軟性を上げたモデルです。

重量の違い

「センス」は片足39g。
「プロテクト」は片足47g。

厚さの違い

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ラン3Dセンス/シダス公式より
sidas.run3d.protect_.profile
ラン3Dプロテクト/シダス公式より

わずかにプロテクトのほうが、かかと部分のクッションが厚くなってます。
つま先部分の厚さは3.5mmなので、プロテクトのほうが大きくドロップしている(かかととつま先の高さの差が大きい)ことになります。

シェル部分(土踏まずの堅いパーツ)の形状と素材の違い

土踏まずに当たる部分は、
「センス」ではEVAダイナミックシェルというのを使っていて、かかとに干渉しない形状になってます。

sidas.run3d.sense_.profile2
ラン3Dセンス/シダス公式より
sidas.run3d.protect_.profile2
ラン3Dプロテクト/シダス公式より

画像の赤丸で囲んだ部分をみてください。

「センス」では、プラスチックパーツが少なくなるので、この分軽くなり、かかとのクッションがワイドに。
かかとのクッションがワイドになることで、左右ブレにフレックスに対応します。

「プロテクト」(右の画像。スマホは下の画像)ではTPUシェルというのが使われていて、かかと部分までぐるっと囲んだ形状になってます。
おそらくこの分重量が増すんですが、かかとから土踏まずにかけて、よりしっかりとホールドするようになっていると思われます。

センスよりも、グラつきにくい効果があると考えられます。

用途に応じてインソールを使い分けよう

以上、シダスのインソール【ラン3Dセンス】の評価でした。

使った感想としては、全く違和感がなく、非常に足にフィットして快適でした。

インソールの選び方に関しては、どんな効果をもとめるか?によります。
このラン3Dセンスに関しては、

「しっかりとしたアーチサポートやクッション性」
よりも
「ある程度のアーチサポートと走りやすさ、ナチュラル感
を重視する方(場合)向けかと思います。

ガッツリとアーチを持ち上げて疲労の軽減、怪我の防止を求めるなら、シダスならラン3Dプロテクトか、3フィートシリーズの「アクティブ・ハイ」もしくは「アクティブ・ミドルも検討してください。

ラン3Dセンスは、スピードを出したい場面やトレイルに向いているでしょう。

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