レビュー 登山

登山の服装にユニクロは使える。が【注意!】初心者注目!

2021年2月21日

よく、登山では専用の服装じゃないとダメだ!ユニクロなんかじゃダメだ!

危険だ!

山をナメてる!

などと、なまじっか熟練者を自称するオッサンはよく言いますが、ほんとうにそうでしょうか?

 

ただでさえ高価な登山のウェアですから、初めはなるべく安くおさめたいものです。

初心者の方はユニクロで代用できるアイテムはないかと考えるでしょう。

 

結論!登山の服装でユニクロは使えます!

機能性とコスパを考えたらユニクロは優秀です。

しかし、初心者は特に注意したい重要な点が1つあります!

 

とはいえ、その注意点だけ押さえれば登山で十分使えます。

僕の登山歴はまだ10ヶ月ほどで初心者ですが、ユニクロののアイテムを使って厳冬期の雪山にも登っています。

今回は登山でもぜんぜん使えるユニクロのアイテムと、その使い方を紹介します。

 

ユニクロのアンダーウェアは登山の服装として使える

僕が登山で使ってるユニクロアイテムは、アンダーウェアです。

具体的には、

  • ヒートテックのタイツ
  • ヒートテックウルトラウォーム クルーネックT

ヒートテックウルトラウォームタイツ

ヒートテックウルトラウォームクルーネックT

 

この2つです。

登山での用途としては、そのままアンダーウェアとしての運用か、中間着としての温度の微調整です。

これらが登山の服装として使える詳しい理由は後述しますが、なにより薄手でなのに保温性があるという特徴が大きいです。

ユニクロが登山の服装として初心者におすすめな理由

登山の服装に求められる機能というのがあります。

それは、山は気温や天候など環境の変化が大きく、また運動の強度の変化も大きいためです。

登山の服装に必要な機能と、アイテムが持つ特徴から、ユニクロが初心者におすすめである理由を考えていきましょう。

 

薄手である

ヒートテックを普段着で使っている方はもちろんご存知だと思いますが、ヒートテックは薄いわりにとても暖かいです。

登山では急な坂など、激しく運動する場面もあります。

また、大きく足を上げることも多いです。

 

アンダーウェアが分厚かたら、モサモサして体が動かしづらいです。

そして、薄手である故に軽量です。

登山では当然高いところに向かっていくわけですから、装備を含めた服装の重量はなるべく軽量であるのに越したことはありません。

 

そこそこ暖かいが、暑すぎない

登山の服装は暖かければいいというものでもありません。

なぜかというと、スタート時に寒くても、登り始めると驚くほどすぐ暑くなるからです。

 

暖かすぎる服装は、急激に暑くなってしまい、大量の汗をかいてしまいます。

汗を多くかくと、当然水分も奪われますし、なにより服が汗でビッショビショになってしまいます。

【↑この点が重要な注意点にもなるんですが、後述します】

 

なので、山ではなるべく汗をかかない方がいい。

ユニクロのアイテムは薄いので、それ単体でものすごく暖かいということではありません。

ほどよいのです。

これは、急激に体温が上下してしまうことを軽減させてくれます。

 

普段着としても活躍する

これはいうまでもないことでしょう。

ヒートテックがヒット商品である所以は、その使いやすさにあります。

手軽でどんな場面にも適応する。

 

僕なんかは、ぶっちゃけ山でもヒートテックを着てて、下山してもヒートテックを着てて、仕事の時もヒートテックを着ています。

 

体温管理の微調整がしやすい

登山に行く前には、事前に気温や天気などを想定して服装を選択します。

例えば僕の場合、雪があるかないか、また風が強いかどうかで、ヒートテックのタイツを使うかどうか変えます。

トレッキング用のタイツの下に、ヒートテックを履きますが、この薄い1枚があるかなしかでずいぶん変わってきます。

 

また、山梨や長野などの山域では、麓でもなかなか寒いことが多いです。

下山後の着替えとして1枚持っておくと便利です。

 

コスパがいい、故に失敗しない

初心者にとって、(というか誰でも)コスパがいいということは絶対正義でしょう。

ユニクロ関係はコスパがいいので、登山で使ってみてもし不足を感じても、大してダメージはありません。

 

ですし、登山に使えなくても普段着で使えますから、失敗を恐る必要がないのです。

 

登山専門メーカーとの比較

コスパについてもう少し考えます。

僕が愛用しているヒートテックのタイツ、ウルトラウォームTについて、

これらの用途と近い商品を、他のアウトドア系メーカーと比べてどうなのか検討します。

アイテムヒートテックウルトラウォームタイツモンベル トレールタイツ
お値段¥1,290+税¥4,000+税
アイテムヒートテックウルトラウォームクルーネックTスーパーメリノウール M.W. ラウンドネックシャツ
お値段¥1,290+税¥6,800+税

近いカテゴリのアイテムのプライスを比較してみました。

登山系メーカーの中ではダントツにコスパのいいモンベルでさえこれです。

もちろん、モンベルはめちゃくちゃ高品質で素晴らしい商品です。

 

他にも、スキンズやワコールなどの着圧タイツがあります。

もちろん着圧やサポート機能などあり高機能ですが、ユニクロに比べて10倍近い値段がします。

タイツ一つで1万越えですよ。初心者には手が出しづらいですよね。

 

僕自身、着圧なども使ってみたいとは思いますが、ユニクロでそんなに不足を感じていません。

なので初心者は、とりあえずユニクロという選択は大いにありではないでしょうか。

 

ユニクロの他のアイテムは登山にどうなの?

他は登山で使ったことがないので僕自身の経験を語れないのですが、

ショートパンツやフリースなども良さそうです。

タイツとショートパンツの組み合わせなんかは、夏のトレッキングや低山ハイキングなんかで活躍しそうです。

フリースは寒い時期の中間着として使えそうですね。

 

ただ、アウター系はしっかりした登山メーカーのものがいいのではないかと思います。

ゴアテックスを搭載していて防水・透湿性がしっかりしていたり、

耐久性、防風性も高レベルで求められるからです。

 

インナーや中間着でコストを抑えたぶん、シェルなどの重要装備はお金をかけるという考え方がいいのではないでしょうか。

 

【重要】登山でヒートテックを使う注意点

冒頭で、山の環境は気温、天候といった環境の変化が大きいということを言いました。

また、運動強度の変化も大きいです。

だから、登山の服装に求められる機能があると。

 

その重要な機能の一つに、乾きやすさというのがあります。

ヒートテックを登山の服装に取り入れる場合に、この点が弱点なのです。

つまり、乾きにくいということですね。

 

なぜかというと、ヒートテックの材料に、レーヨンが30%前後使われているためです。

レーヨンとは、植物性の繊維に科学的処理をした再生繊維です。

水分を吸収しやすく、乾きにくいという特徴を持っています。

 

乾きにくいということは、一度雨で濡れたり、大量に汗をかいて濡らしてしまうと、乾かないということです。

濡れたまま稜線で冷たい強風にさらされると、極寒になります。

 

これが、初心者がユニクロ(ヒートテック)を山で使い際に注意するべき点です。

初心者はとくに、適切なペース配分もわからず、オーバーペース→汗をかく ということになりがちです。

なので汗をかかないように注意しないと、ヒートテックは危険なのです。

汗っかきの人も特に。

 

僕もこれで失敗したことがあります。

10月に甲斐駒ヶ岳に登った際、雨と汗でウルトラウォームTが濡れてしまいました。

七丈小屋でテント泊をしたのですが、その付近より上は雪。気温も氷点下。

濡れたヒートテックは、カッチカチに凍りました。

そうなると、水を含んで重いし、下山後まで溶けず、ただのお荷物でした。

 

まとめ・ユニクロは登山初心者の服装でアリだが注意する

僕自身登山初心者ですが、ユニクロを使ったレイヤリング(重ね着)で雪山登山もいくつかやってます。

下・・・ヒートテック、モンベルの中厚手タイツ、パタゴニアのソフトシェルパンツ

上・・・化繊のロングTシャツ、ヒートテックウルトラウォームT、フリースのベスト、ハードシェルジャケット

 

これでマイナス10度、風速20メートルでも問題なしでした。

むしろユニクロの2アイテムが大きな役割を担っていたとおもいます。

濡らさなければ、ヒートテックは高い保温性を発揮してくれるということです。

正月に甲斐駒ヶ岳(2967m)に登った時もユニクロを着てた

 

さきほども書きましたが、濡れには注意してください。

「濡らさなければ」とは言いましたが、どうしても濡れるリスクがあるのも山です。

 

となれば、登山に特化したメーカーの素晴らしい商品はたくさんありますから、そちらを検討するのがよいかと思います。

ユニクロは素晴らしいアイテムですが、リスクもあるということを念頭におきながら、取り入れてみてください!

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