やる気はあるのに、なぜか体が動かなくて行動できない時ってありますよね。僕にもいざ行動しようと思うとなぜか苦しくなって動けなかった経験があるので、気持ちがすごくわかります。
今回はやる気があるのに行動できない理由とその対処法をお話ししたいと思います。
やろうと思ってもできないのはなぜなのか、心理面やお金、親の影響、はたまた病気の疑いなのかなどについて、僕の経験を元に解説します。
こんな方におすすめ
- やる気はあるのに行動できない理由が知りたい
- 行動できない心理、親の影響、病気なのかなどが知りたい
- やりたいのに時間やお金がない時の対処法が知りたい
やる気はあるのに行動できない16の理由
やる気があるのに行動できない理由を、僕の経験から考察してみました。僕は何度か鬱モドキになったり、布団から一歩も動けなくてほとんど引きこもり状態になっていたこともあります。
その状態から脱出して、今は毎日やりたいことを継続することができるようになりました。
行動できない原因を知ることが解決の糸口になるので、まずはどれか当てはまる原因が無いか振り返ってみてください。
病気の疑い
あまりにも行動できなくて、もしかしたら自分が何かの病気なのではないか?と思うこともあると思います。
いろいろありますからね、鬱などの精神的な病とか、脳の何らかの障害とか。統合失調症とかもあり得ます。
僕は医者ではないので、これについては詳しく語れません。
しかし、精神とか脳の病気とまでいかなくとも、誰でも少なからずグレーゾーンはあるものです。
例えば発達障害。
ADHD(多動性障害)とか学習障害とかいろいろ分類はありますけど、これは、「どこからが病気でどこまでが正常かのライン」ってはっきりしてないんですよ。
つまり、多動性の傾向がある人なら、診断を受けて認定されたらADHDということになるし、診断を受けなければただの「落ち着きがない人」ということになる。
その程度がひどいかグレーか、くらいの違いなので、誰にでもグラデーションのようにその要素はあるということなんです。
だから、普通の人でもやや鬱っぽい体質とか、落ち着きがないとか不安になりやすいとか、いろいろあるわけです。
つまり、全員病気と言えば病気だし、そうじゃないと言えばそうじゃないのです。
僕なんか恥ずかしいですけど、毎日風呂に入れないですからね。
もう面倒で面倒で、すぐ他の事をしたくなって後回しにしてしまい、結局「もういいや」となり寝てしまうとか。
仕事が忙しい時期は、風呂も入れず歯も磨けず、もちろん掃除もゴミ捨てもできない、郵便受けもパンパンになって、セルフネグレクト状態だったことすらあります。
今振り返ればわりと自分って発達障害なんじゃねえか、と思います。
てことなんで、病気かもしれないですけどそれはわりとみんな同じことです。誰でも強く出る傾向というのはあります。
多すぎるモノや情報に意識を奪われている
以前、ふらッとトレランをしに小旅行をしたことがあります。
ゲストハウスに泊まったんですが、そこで一人旅の学生くんと出会いました。
意気投合したので彼の部屋で晩酌をしたんですが、彼の部屋には大量の荷物がありました。
キャリーバッグに、他のいくつかのサブバッグに、服やら何やら……
翌朝、彼は財布を無くしたと騒いでいました。
一緒に探していた宿の管理人さんはボソッとこう言いました。
「いや、そもそも荷物が多すぎだからね」
まあそうだよなーと思いました。
モノが多過ぎればそれに気を取られます。どこに何があるのかもわからなくなります。
もしやる気はあるのに体が重くて動かないなら、あなたの部屋もそうなってませんか?
ごちゃごちゃしていれば、それにエネルギーを奪われます。
SNSやスマホの中身もいっしょ。
あれはあなたの気をひくために開発されたものです。つまり時間とエネルギーを奪うために作られたのです。
エネルギーが他のことに奪われれば、やりたいことにエネルギーを向けられなくなります。
メンタル、フィジカル共に疲れている
上のセルフネグレクト状態になるのもそうですけど、やはり体と心が疲れていれば行動できなくなります。
そしてたぶん、まじめな人ほどサボれないので、やる気はある(やらなければならないと思っている)のに行動できない、という状態になります。
心と体は一つなので、どちらかが疲れていると双方に影響が出ます。
疲れていれば身を守らなければならないので、行動しないように自動的になってしまいます。
鬱というのはそういうことで、あれは自分を守るための本能なんです。
猿の群れってあるじゃないですか。
ボスザルがいますね。ボスザルが若いオスに敗れて陥落すると、鬱になるという研究があるらしいです。
鬱状態になった元ボスはおとなしくなり、群れの端っこで静かに過ごすようになるんですが、これは生存戦略です。
強い相手には抵抗せずに傘下にくだり、争いを避けるわけです。
なので、疲れて行動できなくなるのは体の防御反応といえます。
あなたはきっとマジメな性格なので、自分に対する基準が高いのかもしれません。
やりたいことに対し自信が無い
やる気があるのに行動できないのは、やりたいことに対して自信がないのかもしれません。
やろうと思うと、とたんに眠くなる現象とかありませんか?
あの現象は無意識にそのことから逃げたいと思っているからです。
いわゆる現実逃避ですね。
なぜ現実逃避反応が出るのかというと、「結果が出てしまうことへの恐れ」です。
もし良い結果が出る可能性が高いと感じているなら、恐れは無いはず。
なのにそれに向き合いたくないのは、やはり自信がないからです。
できない自分を目の当たりにしなければならないことの恐怖です。
でも、自信がないのは悪いことではありません。誰だってそうなんですから。
それに、それは自分を過信せず冷静に見れているということ。つまり
それは強みでもあります。
そもそも本当にやりたいことじゃない
そもそもの話、やりたくもないことにやる気が出ないのは当然です。
自分ではやる気はあると思っていても、それが「実は嫌なこと」なら積極的には行動できなくなるでしょう。
例えば仕事なんかそういう勘違いをしやすいです。
仕事のやる気はあるか?と問われれば、マジメな人は「やる気あります」と答えるでしょう。
でも、必ずしも「仕事が好き」なわけではないですよね?嫌なことだって当然あるわけです。
やる気があっても嫌なら行動はできなくないですか?それが普通ではないでしょうか。
あなたがやりたいことだと思っていることでも、もしかしたら本当はやりたくないのかもしれません。
または、やりたいことだけど、部分的に嫌いな作業である、という場合もあります。
例えば僕はマラソンに挑戦していますが、ランニング自体は好きでも、速いペースで長く走る練習はやっぱり嫌いです。キツいもん。
でも、それに耐えた先に成長があることが分かっているので、やる気は無くても行動できます。
あなたがもしやる気があっても行動に移せないなら、本当にやりたいことなのか自分でもまだ迷っているのかもしれません。
または、それをやることに意義が見いだせていないか。
お金の面で不安がある
不安は人を行動できなくさせます。これも防衛本能です。
特にお金の面で不安があれば、やる気はあっても行動できないという事態になります。
現代で言うお金は、原始の時代なら食料です。
食料が尽きそうで安全に得られる見込みが無いと言う状況。
そんなとき、たぶん太古の人間は二つの行動パターンをとったはずです。
1つは、意を決して食料確保に動く
2つめは、行動を控え体力を温存する
そしてどちらが生き残ったかというと、どちらも一定数生き残ったはずです。
なぜなら、どちらかのパターンが絶滅していたら、現代にはどちらかのパターンの人間しか存在しないはずだからです。
実際にはどちらもいますよね?
思い切って行動してしまう人、冷静になって行動しない人。
あなたはやる気があっても行動できないとしたら、おそらく後者の遺伝子を濃く引き継いでいます。
でも、これは優劣ではなく特性です。
おそらく歴史の中で、どちらかの選択をした方の群れだけが生き残り、もう片方は全滅した例のどちらもあるでしょう。
片方しか生き残らないのなら、環境が変わった時に絶滅してしまうからです。
結論、お金の不安があれば行動できなくなるのは、本能的でありむしろ賢い判断と言えます。
となると、お金の不安がある状態で勇気を振り絞って行動するのは正しい判断とは言えないということになります。
ならば、お金の不安を取り除く方法を探るべき、という判断になります。その方法は対策のパートでお話しします。
完璧主義になっている
上で書いた「自信が無い」ことにも関連しますが、完璧主義になっているとやる気はあっても行動できなくなります。
それはやはり、結果が出るのが怖いから。
結果が出てしまえば、批判されるかもしれないし、バカにされるかもしれない。弱い自分を目の当たりにするかもしれません。
ならば、完璧にやらなければならない……
こういう思考パターンにハマると、苦しくなり行動できなくなります。
アンチが怖い
YouTubeをやろうかな、といつまでも言っている知り合いがいます。
僕は「いいじゃん、やってみなよ」と言うんですが、その人はこう言います。
「いや~やろうと思ってるんだけどアンチが怖くて……」
いや、気持ちは分かります。
でもね、アンチは必ず湧きます。
それにたくさんの人に見てもらえるようになればなるほど、確実にアンチ湧いてきます。
むしろ誰からも批判されないのであれば、それは誰にも刺さっていないということです。
誰にも見られないコンテンツを作りたいのなら話は別ですが、そうじゃないはずですよね。
アンチ心配する必要はありません。
安全地帯から石ころを投げるヤツらなんかカスです。ちゃんとリングに上がっているあなたの方が強いに決まってます。
やるべき事がわからない(情報不足)
大きなくくりとしてのやりたいことはあるけど、何から始めたらいいかわからない、という状況でも行動するのがしんどくなることがあります。
なんでもそうですが、始めの一歩がいちばん高いハードルなのです。
もしやりたいのに行動できないなら、情報不足の可能性があります。
いきなりマンガを描こうと思ってもできませんよね?
描きたいけど、なにからやれば良いかわからない、あーもうめんどくさい。とてもこんな大変なことできない。情報が無ければこうなります。
いきなりゴールを見ても気が遠くなるだけなのです。
やることに対して疑いを持っている
上と似てますが、やろうとしていることに対して疑問を持っていると、やる気はあるのに行動できなくなります。
作家の森博嗣さんは著書「道なき未知」でこう語っています。
努力が苦しいと感じるのは、その道が正しいことを疑っている状態だからである。前回も書いたように、「道に迷った」と思うだけで、ハイキングは遭難になってしまう。そうなると、一歩一歩が苦しみになる。この「迷う」とは、何が正しいかを見失っている心理であり、つまりは、自分が信じられる理屈がない状態なのだ
道なき未知 (ワニ文庫)(森博嗣 著)より引用
これは、そのことをやる方法が正しいのかという疑いでもあるし、やることそのものへの疑問がある場合も、行動できなくなる原因になります。
やり方が正しいのかの疑いがあるときは上で書いたように情報不足です。
やることそのものへの疑問というのは、「自分は本当にこれをやるべきなのだろうか?」という疑いです。
これは結構精神的にキツいです。体が動かなくなります。
やってきたことが根本からムダになるという恐怖があるためです。
やっていることに迷いが出たら、一度立ち止まって頭と心をリセットしてみましょう。
周囲に理解されない
自分にやる気はあっても、あなたの周囲は必ず脚を引っ張ってきます。
家族がいれば「なにをバカな夢を見てんの」などと言われるでしょう。
僕のYouTubeやりたいとずっと言ってる知人もそうですが、「やろうと思ってるんだけど」とわざわざ言ってきます。
僕は人に意見なんか聞かずに今すぐやればいいのに、と思うんですが、この心理も理解できます。
それは、「背中を押して欲しい心理」です。
自分で決断してうまくいかない現実を見るのが怖いのです。
そこで、他人に同意してもらうことで、心理的に「人のせいにできる」状況をつくるのです。
あなたがもし、周囲に理解されないから行動できないと思うなら、そんな心理が働いているかもしれません。
時間が無い
あなたが行動できないとしたら、やりたいことのための十分な時間が無いのかもしれません。
時間が無ければ気持ちの余裕もありません。
忙しい仕事と生活の中で、さらに他のものごとを突っ込む余地が無いという状態が考えられます。
時間が無いと感じていれば、やはり本能的に自分を守ろうとしますから、それ以上なにかをやる行動力は生まれないでしょう。
まずは時間的に余裕を作り出す必要があります。
その方法は、次項で解説します。
やりたいことで稼ごうとすると苦しくなる心理
やりたいこと自体で稼ぎたいとは誰でも考えます。
でも、正直そう簡単ではありません。
これは僕の実感ですが、やりたいことや好きなことでお金を稼ごうとすると、やる気はあるのに行動できなくなくなります。
この現象に僕はずっと苦しめられてきましたが、なぜそうなるのか最近わかってきました。
それは次のような心理です。
稼ぐということは、お客さんがいる。 買うのはお客さんだから、自分の好きなようにはできない。 しかもお金をもらうに値するクオリティのものを常にださないといけない。 完璧主義になる。そして、苦しくなる。 おまけに、思ったほどはうまく稼げない。しんどい。 こんなことが本当にしたかったのか?と、自分のやってることに迷いが出る。 他にもっとラクな方法があるんじゃないか?とますますやりたいことに疑問符がつく
ネットやSNSでよく見かけるたまたまうまくいった人たちは、口をそろえて「自分で稼げるようになれば好きなことができる」とか言います。
いやいや、その「自分で稼ぐ」がムズいんだよ、という話です。
あんたはたまたまうまくいったから言えるだけであって、普通はそんな思うようになんていかない。
稼げりゃそりゃあ楽しいし行動できるだろうけど、稼げなければしんどい。
それに稼ぐことが目的になってしまうと、本来何がやりたかったのかわからなくなってしいます。
これがやる気はあるのに行動できなくなる理由です。
無意識に親の影響を受けている
深層心理的なことになってきますが、親との関係性はあなたの思考パターンに影響している可能性があります。
例えば僕の場合、母は僕が何か新しいことをやろうとすると、
「どうせ続かないんだから」
「そんなことやってもしょうがない」
などといちいち批判してくる感じでした。
その影響があってか、大人になって何かをやろうとしたとき思うのは
「どうせ自分では続かないんじゃないか」
「面倒だし今はやめとこう」
ということでした。
自己分析するまでは気がつきませんでしたが、これは母の影響が強いかもしれません。
決して毒親だとは思いませんし、むしろ親にはとても感謝してますが、どうしてもこういった対話のクセというのは誰でもあります。
それがあなたの思考に影響するのです。
食べ物が悪い
一見関係なさそうですが、最新の研究では、腸内環境が思考や行動に影響することが分かっています。
腸は第二の脳と呼ばれていて、脳と密接な関係にあります。
もしあなたがなぜか行動できないという状態なら、その影響かもしれません。
腸内環境は普段口にする食べ物が影響します。
緊張して腹が下ったりする経験はあると思います。
便秘だったりすれば、気分は晴れずにモヤモヤするでしょう。
そのように脳と腸は関係しています。
腸内環境の改善で鬱が改善するという研究もあるので、行動できないといった影響も考えられます。
運動不足
健康は全てのスタート地点です。
体も脳も健全でなければ、思うように行動することもできません。
運動なんか一見関係ないように見えますが、コレさえすれば正直上に挙げてきた問題は全て解決します。
運動は体力がつくのはもちろんですが、脳も鍛えます。
ストレスにも強くなり、瞑想効果もあります。
ホルモンバランスも良くなり自律神経も整います。
逆に言えば、それらが崩れていると、思うように行動できない状態になっても全然おかしくはありません。
やる気はあるのに行動できないときの16の対策
以上を踏まえ、どうしたら行動できるようになるのかお話しします。
僕の経験を踏まえた対策です。
運動する(とくにランニングかウォーキング)
とにかく運動が全てを解決します。
走ればポジティブになり、ストレスに強くなり、体もメンタルも整います。
したがって、上に挙げたメンタル面、心理面での問題はほぼ解決します。
そもそも、やる気があるのに行動できないというのは、けっきょくは「行動のストレスに立ち向かえない」からです。
ストレスに立ち向かうための心の強さ、体の強さは運動こそが養ってくれます。
現実から逃げたい心理ももちろんあります。
しかし、考え方をこねくりまわしても、それは解決できません。
運動は、考え方を変えるのでなく、脳そのものを変えます。
僕はもともと鬱体質で、なにかやろうと思うと不安になって行動できないことがよくありました。
また極度にめんどくさがり屋でもあったので、ちょっとハードルがあるとぜんぜん行動できないし、すぐにくたびれてしまい行動が続きませんでした。
ですがランニングを始めたら、やろうと思ったらすぐ行動でき、だらだらと動画とか見て時間をムダにすることもなくなりました。
続けることが一番苦手でしたが、習慣化して続けることはもはや強みとなっています。
僕が取り入れたことで最もインパィトがあった対策が、運動です。
食事の改善
加工食品や炭水化物ばかり食べていると、思考がネガティブになります。
腸内環境が悪化するからです。
上に書いた運動と合わせて食事も変えていきましょう。
食物繊維が多いものは便通を改善します。ちゃんと出れば体調は良くなりメンタルも良くなります。
目新しい話ではないですが、この効果は過小評価されています。
なるべく野菜や加工されてないものを食べましょう。
炭水化物以外ならいくら食べても大丈夫です。
みんな食べ物を軽く見てますが、食べ物が変わると思考も性格も変わりますよ。
心ゆくまで休み、エネルギーを回復させる
心身ともに疲れを感じていたら、まずは休みましょう。
自分を守ってください。
特にメンタルの疲れは、一度決壊してしまう(鬱になる)と長引きます。目安としては、「自然になにか行動したくなる」くらいになるまでです。行動できないうちは、やはり回復できていないと考えられます。
ここまで読んでくれているような人は真面目だと思うので、なかなか休むのが上手でない人も多いでしょう。
あれこれとやらなきゃいけないという気分になって不安になるかもしれませんが、そこはリラックスして何もしないほうがいいです。
なにもしない状態に飽きて、「やらなきゃ」ではなく「やりたい」という気持ちが湧いた時に動くといいです。
行動するのにやる気は関係ないと心得る
やる気はあるのに行動できない、と自覚しているんでしょうけど、「行動できるできない」にやる気はそもそも無関係です。
これは脳科学で証明されてますが、やる気というもの自体が存在しないのです。
とにかく、「やる」しかないです。やる気が出るのを待っても一生出ません。
なぜなら、「やる」ことで作業興奮という状態が起き、つまりやる気のようなものが湧くからです。
行動が先ということです。
簡単で小さなことから始める
上で書いたようにやる気というものは存在しないので、とにかくなんでもいいから行動し始めることが重要です。
人って行動を起こす時の初速が最もエネルギーを使うので、初速のギアが軽い方がいいのです。
自転車も止まった状態から重たいギアだとしんどいですよね。人間も同じです。
なので、動き出しは「さあ、今からやるぞ」というスタートなんか決めなくていい。
てきとうにやる気がないまま、落書き程度のことからやり始めればいいのです。
例えば文章を書くのであれば、原稿にするつもりでなくちょっとしたメモ程度に思ったことから書いてみる。
多分、3分くらいそんなことをしていると、いつの間にか執筆モードになっているのに気がつくと思います。
てきとうにメモったやつは、そのまま原稿の一部にしてしまいましょう。
ダメでもともとのメンタリティ
やる気はあるのに、自信がなくて行動できないなら、ダメでもともとだと思うようにするといいです。
実際にそうです。世の中そんなに思うように良い結果につながるようにはできてません。残念ながら。
ほぼ間違いなく失敗すると思った方がいいです。
周りがうまくいっているように見えるのは、うまくいった事例だけが見えるようになっているからです。
つまり、レアケースを見せられてます。うまくいかなかった星の数ほどの事例は、うまくいってないのだから目立つことはありません。
これは生存者バイアスというやつです。
ウィキペディアで紹介されている飛行機の例がわかりやすいです。
逆に考えれば、あなたがもし失敗しても心配する必要はありません。その失敗は誰にも見えないので。
完璧主義に陥ってるなら、全ては途中であるというメンタリティ
完璧主義で行動できないと感じている人には、この考え方がおすすめです。
すべては生成変化の途中であると考えたとき、すべてを「ついで」でこなしていくというライフハックになる。すべての仕事をついでにやる——これがドゥルーズ的仕事術ですね。
現代思想入門 (講談社現代新書)"(千葉雅也 著)より引用
ようするに、どうせ人生の全ては途中なのだから、ついでの流れでやってしまおうということです。
何か一つの行動だって、その部分だけを切り取れば結果という終了点があるように見えます。
だけど、それが最終最後の成果物ではないし、完成品だって人生スケールではまだ途中と考えられませんか?
そんな気楽なマインドで行動できるようになります。
そもそも本当にやりたいことなのか考える
やりたいと思っていることでも、どこか心の中に疑いや迷いがあると、苦しくなって行動できなくなります。
もし、やりたいと思っていることに一切の迷いがなければ、「あとはやるだけだ!」となって気持ちがシンプルになります。
そうでなければ、どこかに迷いがあるのかも。
それを書き出して整理してみましょう。
情報を集める
やりかたが正しいのか、疑いがある状態で努力するのは苦しいです。
これには僕もずっと悩まされてきましたが、本当に体が動かなくなります。
このやり方でやれば絶対にうまくいく、と分かりきっている状態になれば、あとはあれこれ考えずにやるだけなのだから、体は軽くなります。
なので正しい情報収集が大切なのです。
絶対の法則は存在しないと心得る
とはいえ、これさえやれば絶対うまくいく、というほど人生は単純ではありません。
つまり、一切の疑いもなく何かをやることはできないということです。
その事実は受け入れるしかありません。苦しむものだ、と腹をくくるのです。
それが問題と向き合うということです。
誰でもうまくいくマニュアルがもしあるなら、人生の意味なんて無いと思いませんか?
周囲の理解は必要ない
そもそもあなたのやりたいことなんだから、周囲に理解してもらう必要があるでしょうか。
誰の同意も無いことだからこそ、やる価値があると思いませんか?
誰もが理解してくれるようなことなど、すでに他の人間がやっています。
つまり何の独自性もなく、誰にも刺さらないことです。それこそあなたがやる必要はありません。
もし利害関係の意味での理解が必要なら、その部分だけ迷惑をかけないようにすればいいだけの話です。
べつに周りから応援されないからできないわけではないです。どうせやるときは孤独だし、手伝ってくれるわけでもないのですから。
ムダなものを捨てる(モノの断捨離)
上では多すぎるモノがあなたのエネルギーを奪っていると書きました。
なので、持ち物を減らしてスッキリさせましょう。
モノがあなたのエネルギーを奪っているなんて、感覚的にはわからないと思いますけど、やってみればわかります。
気持ちが身軽になって、もっと心にスペースができます。
部屋はあなたの脳内です。
モノが多すぎたら、大切なことがどこにあるのかもわかりません。
やらないことを決める(コトの断捨離)
あなたでなくてもできること、ムダなこと、あなたの本質でないことはやらないようにしましょう。
思い切ってやめる。
究極、仕事だってやめてしまえばいいのです。極端な話ですけどね。
でもそういうことです。
なにかをやるなら、その分のスペースがないとできません。時間もエネルギーも有限なので。
つまり、なにかを捨てなければ、何も得られない。
あなたの嫌なことを中心に、やめたいことを洗い出してみましょう。
僕はサラリーマンを辞めてしまいましたが、ぜんぜん生きています。
たいていのものは捨てても死にません。
時間はそうやってつくります。
節約する
やりたいこと自体で稼ぎたいとは誰でも考えるけど、それだと苦しくなるという話は上でしました。
しかもお金に不安があれば、それも行動できない原因になる。
お金の不安を減らしたいと思って、好きなことを副業にしたのに、それだと稼げない。
そんな状態になれば苦しくなる一方です。
そんな時の対策は、節約です。
収入を増やすのはそう簡単ではありません。
むしろ、今までよりもさらに時間と労力を投入しなければならないので、生活はもっと余裕がなくなります。
しかし、支出を減らすのは誰でもできます。収入を増やすよりずっと簡単です。
しかも、追加でエネルギーを投入する必要もほとんどないので、非常に効率のいいお金の増やし方なのです。
節約のしかたについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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親との関わりがあなたの心理に影響している可能性があることは上で書きました。
行動できない原因になっているかもしれない記憶を、一度落ち着いて書き出してみることをおすすめします。
書き出したら、「そうかそういうことだったのか」と理解することがキモです。
知ることで、行動できないのは自分のせいじゃないということが理解できるはずです。
そうすれば気持ちはラクになり、行動できるようになります。
自分を許す
真面目なあなたは、やる気があるのに行動できない自分を責めているでしょう。
でも、それはあなたのせいではありません。
上では行動できない理由として、「病気の可能性」も挙げました。
病気まではいかなくても、発達障害とか精神的な繊細さなどの傾向はグラデーションになっているものです。
つまり、人間は誰でもちょっとずつ特性があるものなので、行動できなくなるのはしょうがないわけです。
だから、あなたは何も悪くありません。
人間なんだからしゃーない、と思って一つずつ対策していく他ないのです。
行動できる自分になるために
いろいろ書きましたが、最後に僕が永年マインドセットとして採用している考え方を引用しときます。
作家の森博嗣氏の言葉です。
どんな悩みにも、あるいは、誰にでも通用するアドバイスはたった一つだけだ。 それは、「やれば」である。 やれば良いのだ。やるだけなのだ。ほかに道はない。今直面していること、やりたくないこと、それをやれば良い。やる気なんか出す必要はない。いやいややれば良い。泣く泣くやれば良い。それだけのこと。やりさえすれば、それであっさり解決し、だんだんやる気も出てくる。
道なき未知 (ワニ文庫)(森博嗣 著)より引用
行動できない理由はいくらでもあります。無意識に自分でこしらえることだってできます。
大事なのは、行動する理由とか同期とかモチベーションなどではなくて、ただ「やる」ことだけなんだと思います。
四の五の言わずにとにかく行動する。
あなたの人生を変えるのはたぶんそれだけです。
参考文献:やる気はあるのに行動できないあなたへ
やる気はあるのに行動できない悩みを解決するのに役立ちそうな本を紹介しておきます。
この記事を書くための参考になっている良書たちです。