ストレングスファインダーが意味ないという評価をする人が一定数います。
僕自身ストレングスファインダーの診断を受けてみて、やってとても良かったと思う反面、懐疑的に感じている部分も実際あります。
ストレングスファインダーの意味ない派がなぜそう考えるのか?
これは僕の見解ですが、
「そう答えたのだから、そういう結果が出るに決まってるじゃん」
というのが大まかな理由ではないかと考えています。
この記事では、ストレングスファインダーが意味ないかもしれない理由を5つ挙げていきます。
こんな人が読むべき
- ストレングスファインダーが意味ないかも・・・と感じる人
- ストレングスファインダーの診断結果に疑問がある人
- ストレングスファインダーを受けようか迷ってる人
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ストレングスファインダーが意味ないかもと考える理由5つ
ストレングスファインダーって意味ないのでは?と考える理由は次の5点です。
- 本の内容に無意識に誘導される
- 自己認識がそのまま結果に反映される
- 現実の自分が「こうである」というより「こうありたい」方向に寄ってしまう
- 思い込みを強化するだけの可能性がある
- 答えようのない質問が多い
それぞれ詳しく見ていきます。
意味ないかもしれない理由1:本の内容に無意識に誘導される
ストレングスファインダーの第1章(冒頭部分)からちゃんと読むと書いてありますが、この本では一貫して
「弱みよりも強みにフォーカスするべき」
ということが書かれています。
まあタイトルの通りですよね。強みを見つけてそれを伸ばすためのツールなのです。(ストレングスとは強みのことですが、本文で強みと才能は別だと説明されています。そのへんは本読んでくれ)
ですから、冒頭から読み始めた時点で、
「自分の強みを見つけてそれを伸ばせばいいんだな!」
と教育(洗脳とも言える)されてしまうのです。
その状態でウェブ診断を受けるのですから、無意識のうちに
弱みを克服するよりも、強みを伸ばしたいと考えている→→非常にそう思う
という回答になりやすいのです。
あたりまえですよね。だってさっきから散々、そうするべきですよーーって啓発してきてるんですから。
証拠となるかはわかりませんが、「最上志向」という資質が上位5資質に入る人は、日本人では3分の1もいるらしいです。
ちなみに僕も「最上志向」が2位です。
最上志向という資質は、強みを活かそうとする資質ですから、質問の結果がほぼそのまんま出ていることになります。
意味ないかもしれない理由2:自己認識がそのまま結果に反映される
実際にウェブ診断を受けるとわかるのですが、質問の内容が潜在的な性格を診断するようなものではなく、ほとんど直接的な聴かれかたです。
どういうことかというとこんな感じです
A.あなたは過去から学ぶ
or
B.あなたは未来のことを考える
→Bを選択
→結果:あなたは未来志向ですね。
え?だからそうだけど?で?
はっきり言って終始こんな調子なのです。
アマゾンレビューで低評価している人の感想はこの類の意見が非常に多いですね。
質問が直接的すぎて、すでに自分でわかってることを改めて言われるだけ、みたいな。
だからそんなのわかってるんだけど・・・というのが意味ないと考える理由の一つです。
意味ないかもしれない理由3:現実の自分が「こうである」よりも「こうありたい」方向に寄ってしまう
僕が診断を受けていて、わりと現実じゃなくて願望方面に回答が寄っていることに気がつきました。
例えば、実際はわりと最後までやり遂げているのに、執着しない性格に憧れていた場合、「諦めやすい」というような回答になりやすいです。
つまり、もともと正確な自己分析ができていないと、正確な診断結果が得られない
ということになってしまいます。
意味ないかもしれない理由4:思い込みを強化するだけの可能性がある
自分で自分のことをこういうタイプだ、という思い込みがあるのが人間なので、当然そのような回答になります。
例えば僕の場合、「実行力」領域の資質が全く無いという結果が出ましたが、
これは本人の思い込みの可能性があります。
先ほども書きましたが、質問内容が直接的すぎるのでそうなります。
例えば
A.考えるよりも先に行動したい
or
B.よく考えてから行動に移す
→Bを選択
→結果:実行力がないですね
え?うん
僕は自分で「なかなか行動が続かないんだよなー」と思っていて、案の定結果が「実行力ない」です。
あたりまえじゃないですか?そういう風に思い込んでいれば、そういう回答をするに決まってるので。
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でも実際は、客観的に見たら僕は行動してる方かもしれません。いちおうブログだって初めてますからね。
下手をすれば、ほんとはそんなことないのに、ネガティブな思い込みを強化してしまう結果になりかねません。
意味ないかもしれない理由5:答えようのない質問が多い
先ほどの例のように、
過去から学ぶ or 未来を考える
のような対角な関係の質問なら話はわかるのです。
しかし実際はこういう感じのがとても多いです
いつも過去を振り返る or 過去に重要なヒントがある
え?どっちもそう思わないんだけど??てか聞いてること同じじゃない?
それで「どちらでもない」の選択が多すぎると、診断できませんってなるらしい。
この他にも意味わからない質問もけっこうあります。
まとめ:ストレングスファインダーを意味ないものにしないために
以上、ストレングスファインダーが意味ないかもしれない理由を書いてきました。
- 本の内容に無意識に誘導される
- 自己認識がそのまま結果に反映される
- 現実の自分が「こうである」というより「こうありたい」方向に寄ってしまう
- 思い込みを強化するだけの可能性がある
- 答えようのない質問が多い
とはいえ、僕は意味ないとは思いません。
というのは、自分の資質を言語化してくれるという部分においてです。
また、仮に思い込みが大いに反映されているとしても、思い込みが人を形作っているとも言えるからです。
つまり、結局人は、「自分が思うような人になる」のです。
ですから、あなたはこういう資質があります、と言語化してくれるので、自己認識の輪郭がはっきりするという効果があるわけです。
自分のことがぼんやりとしかわからない、あいまいなまま進むのか?
はっきりと「私はこう!」「だから、こうする」と意識して行動するのか?
という違いです。
結局人は自分が思うようになるのであれば、あってるかあってないかは問題ではなく、潔く認めて進んだ方がよい、ということになります。
ということで結論。
意味なさそうだから診断して終わり、てのはもったいない。言語化された資質を踏まえて、継続的に自己理解を深めていきませう。