登山をやり始めて楽しくなってくると、どんどんステップアップして登山レベルを上げたくなりますよね。
僕が思うにですけど、登山初心者からステップアップするのに大切だったなーと思うことは3つありまして、
- ちゃんと地図を用意して挑むこと
- 地図を元に登山計画を立てること
- 今の自分でギリギリレベルの山に挑戦すること
です。
なぜこの記事を書こうと思ったかというと、すっかり緑になった山を眺めていたら、ふと2020年の夏に赤岳に始めて登った時のことを思い出したからです。
そして、あーーそういえばあの時はまだこんな感じだったなーと、今と比べてびっくりするような登り方をしていたことに気づいたわけでして。
そこで、今回は登山初心者時代からなにが変わったのか?ということを中心に、登山レベルを一気にステップアップする方法をお伝えしようと思います。
この記事はこんな人向け
- 登山レベルを素早くステップアップしたい!
- 登山初心者と中級者の違いが知りたい
1年で僕の登山がどうステップアップしたか
かく言う僕も、登山を始めてもうすぐ1年という初心者です。
ですが、この1年でまあまあステップアップできたように思います。
尾瀬の燧ケ岳(悪天候により途中撤退)に始まり、前述の赤岳、甲斐駒ヶ岳(雪で敗退)、谷川岳と登り、
厳冬期の甲斐駒、赤岳、さらには阿弥陀岳北陵という初級バリエーションルートまでクリアすることができました。
そのうちテント泊もいくつかやっています。
完全初心者の1年目にしては、そこそこステップアップできた方ではないでしょうか。
登山ではどこまでが初心者で、どこから中級者かというのは具体的には決まっていません。
なので自分がもう中級だとも言えないのですが、登れる山のレベルがどんどん上がったのは事実です。
では、始めたての頃と比べて具体的になにが変わったのでしょう?
登山始めたての頃はどんなだったか
さきほど始めて赤岳に登った話を書きましたが、僕がほんとに登山をやり始めてまもない時どんな登り方をしていたかをお話しします。
まず、もちろん地図など持っておらず、YAMAPやヤマレコといった登山アプリも使用していませんでした。
その為、ざっくりとしたコースタイムだけ直前にネットで調べて、とにかく突っ込むという感じでした。
当然地形やルートの把握などしておらず、当日に登山口にあるルート図の看板を写メって、そこで初めて「へーこんなコースなんだー」と知る、といった具合です。
天気予報すら見ていませんでしたね。まあ雨が降る前提の準備だけして、降ったら降ったでレインウェアを着ればいいんでしょ?くらいの感覚です。
これでもいちおうノリで登れはしますが、もし道に迷ったり、想定より時間がかかったり、なにかしらトラブルがあったら対処できません。
たまたま運が良くて無事でしたが。
登山のステップアップに必要な3つのこと
では、どんどんステップアップしていくのに何が変わったかを挙げていきます。
地図と登山アプリをちゃんと用意してから登る
そもそも赤岳に登った頃は、登山地図ってなんのこと?っていうレベルでした。
登山口の山小屋にあるパンフレットにのってるやつ?みたいな。
みんなどうやってルートを把握してるんだろう?という疑問からはじまり、「登山 地図」とかでググってみたら、昭文社の山と高原地図なるものが見つかりました。
これを持っていれば、登山口で看板を写メるなんてことしなくていいし、正確なルート、区間ごとのコースタイムがわかります。
また、危険箇所をざっくり把握しておくこともできます。
地図を眺めてたら自然と周囲の山々にも興味が湧きますし、地図をみながら景色を見ることで、「あの山カッケーな!あそこも行ってみたい!」となるわけです。
加えて、登山アプリはYAMAPを使うようにしました。
紙の地図は補助で、登山中は主にこちらを見ますが、GPSにより現在地の把握と標高などもすぐわかるので便利です。
ただ、僕の場合はレベルを早く上げるために、極力紙の地図の方を優先的に使って、ルートの確認などするようにしました。
あらかじめじっくり地図を眺め、それから実際に登ることで、ルートのイメージと実際がリンクされるようになってきます。
「ああ、地図でこうなっている場所は、実際だとこんな感じなのか」という発見があると、登山がより楽しくなりますよ。
地図を元に登山計画を立てる
地図を元にちゃんと登山計画を立てると、失敗したり途中で困ったりすることが減ります。
というのは、事前にルートのことを把握しておくことで、装備や水、食料などがどの程度必要なのかが見えてくるからです。
地図をちゃんと使うまでは、ノリで登山口まで行って、てきとうに水と食料をコンビニで買って、はいスタートと言う感じでした。
しかしそれだと、水場がどこにあるのかもわからないですし、緊急時に避難する山小屋の位置なんかもわかりません。
当然事前に用意する水の量も足りなくなったり、思ったより寒くて泣く思いをするなんてことになりかねません。
また、日没までの下山が間に合わず、怖い思いをしたりもします。(これも経験あります)
地図で事前に計画することは、山でのリスクを減らすことに直結します。
それに、それだけ適切な計画ができれば、自分の技術、体力レベルに照らし合わせて可能な計画なのかがわかります。
それはより難易度の高い山に挑戦することにつながり、大きくステップアップできるわけです。
ギリギリレベルの山に挑戦する
先ほどのように計画できたら、ギリ今の自分に可能かどうかという山にチャレンジしてみることで大幅にステップアップできます。
成功すれば大きな自信になります。
べつに失敗してもぜんぜんオッケーです。失敗すれば、何が足りなかったのかわかりますし、それに対する対策をすることがまたステップアップになります。
僕の場合、初めて甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根に登った時は失敗しました。
おまけに足の爪が内出血するわ、下山時に真っ暗になるわ、ボロ雑巾のようにケチョンケチョンにされました。
ですが、その時足りなかった装備や適切でなかった計画を知ることができ、1月にリベンジに成功しました。
まとめ:登山レベルをステップアップするOODAモデル
結局、登山も仕事もスポーツも、上達要素は同じなんだなということに気づかされます。
要するに、PDCAですかね。
計画して、見直して、改善する。
そしてそのためにまず必要なツールが、地図だということです。
最近の概念だとOODAモデルの方が合ってるかもしれません。
- 見る(Observe)→地図を見る
- 分かる(Orient)→ルートや必要装備、必要時間がわかる
- 決める(Decide)→この山に行ってみよう!
- 動く(Act)→登る
うん。これいいわ
僕がやってたことがなんだったかって、実はOODAループなんですね。
まあ、僕は登山ならこれができるんですけど、仕事ではできないんですけどねーーー
こうやって地図を眺めたり、計画して登るとてきとうに登ってた頃より確実に登山が楽しくなります。
狙い通りにうまくいった、という達成感もあります。
そういう楽しさが、ステップアップのためにもっとも必要なことなのでしょうね!