あんな風になりたい、こういうことができるようになりたい、っていうのは誰でも何かしらあると思います。
例えば起業したいとか、ユーチューバーになりたいとか、漫画家になりたいとか、たくさん稼ぎたいとか、ダイエットしたいとか。
しかし願望はあっても、なかなか思うようにいかないのが現実だと思います。
僕の場合は、中学生まではプロ野球選手になりたかったし、社会人になったら起業して社長になりたいと思っていました。
会社を辞めてからはミュージシャンになりたかった。ユーチューバーにもなろうとしました。
しかし、それらの願望のどれ一つとして叶いませんでした。
まあ、これくらいなら誰にでもある経験だと思うんですが、僕はある違和感を感じていました。
それは、なりたいものになろうとして行動してるのに、ぜんぜんエネルギーがわかないということです。
ぜんぜん、というのは語弊がありますが、客観的に見ると行動量としてはあきらかに不足していました。
僕は思いました。
「どうしてやりたいことなのに力が湧かないのか?」
さすがにプロ野球選手のように、才能や体格、もちろん超絶な努力も要するものになれないのは仕方がありません。
しかし、起業するとかユーチューバーとか、ある程度努力すればそれほど突出した才能がなくてもできそうなことも、がんばりが続かなかったのです。
筋トレにチャレンジしたこともありましたが、それもやはり続きませんでした。
続けられなかった理由は簡単です。
辛かったからです。
しかし頑張れないのは自分に甘いからだ、と思い、何度か再チャレンジしました。
でもその度に挫折を繰り返しました。
いろいろあって鬱っぽくなり、それまでチャレンジしたことを全てきっぱり諦めました。
起業は無理だと悟りました。なぜなら、そもそもそんなに働きたくないという事実に気づいてしまったから。
また、人と何かを決めていくということにどうもストレスを感じていたということ。
だから諦めました。
ユーチューバー。動画の編集が苦手。あと喋りが苦手。言葉が出てこない。
編集が特に無理で、苦痛すぎてあんなの毎日できません。
筋トレ。
キツイのは当たり前なんだけど、体がガチガチになるばっかで大きくならない。
体が細いから、太くなるまでには余計時間がかかりそう。
てことで諦め。
できなかったこと全てをきっぱり諦めたのです。
いろいろ諦めてぼーっとしました。
仕事以外は何もやらない生活です。仕事は仕方なく行き、帰ったら適当にアニメ見ながらビール飲んで寝る。目覚ましなんかかけずに勝手に起きるまで寝る。そんな生活をしばらくしました。
そうしているうちに、何もしないことにも飽きて、何かしたくなったのです。
急に走ってみたくなりました。とりあえず走りました。
そしたら何か文章を書きたくなりました。てきとうにブログを書きました。
なぜかこれらは続けられるようになったんですね。
なぜ、できることとできないことがあるんだろう?と思いました。
いや、待てよ?
できることできないことがあって当たり前じゃないか?
つまり、できることはできる。できないことはできないのです。
今までは、できないことをできようとしていました。
だから辛かった。
今はできることをただやってるだけ。
なぜできるかというと、向いてることだったんですね。
僕は痩せ型なので、体型的にランニングが向いています。
見た瞬間パワー系ではなく、持久系です。
動画よりも文章派です。
ブログとか文章を書くのは、わりと長く続いています。
動画とか撮っても、結局何か文章で表現したくなる。
なんだかんだ言って、向いていることだけが残ったのです。
できないことを諦めた(捨てた)ら、できることだけが自然に残ったということです。
結局、続くのは自分に合っていることです。
ストレスがゼロとは言いませんが、少なくてすむもの、当たり前にできることって、誰にでもあると思います。
でもそれは、やりたいこと、なりたいものと必ずしも一致しません。
向いてないことをやってると、うまくできないので楽しくなくなります。
向いていることなら上手くできるので、そっちのが楽しいです。
そういうものを、自然体でみつければいいのではないでしょうか。