レビュー

フェリーノのザック【インスティンクト40+5】をガチレビューする

2021年4月2日

これよ!

どうですかこのリヤビュー。悪くないでしょ?

イタリアのアウトドアブランド、フェリーノのザックインスティンクト40+5をMAKUAKEで支援購入したのでレビューします。

 

僕は本記事執筆時点でまだ登山歴1年未満の初心者ですが、いくつかそれなりの雪山にも登ってきました。

  • 1月の甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根
  • 1月の赤岳
  • 2月の蔵王山(熊野岳)でホワイトアウト
  • 3月の宝剣岳・サギダル尾根(初級バリエーションルート)
  • 3月の阿弥陀岳・北陵(初級バリエーションルート)

などです。

このフェリーノのザックはアルパインクライミング向けのプロダクトですが、一応冬季バリエーションルートにも使用したのでそれなりのレビューができると思います。

また、良いとこしか書かないECサイトなんかとは違い、マイナス点もちゃんと書くのでしっかりチェックしてください。

 

この記事はこんな人向け

  • 話題のザック、インスティンクトって実際使ったらどうなの?って知りたい人
  • 1泊〜2泊までの登山対応のザックを検討している人
  • とにかく軽量のザックを探している人
  • 防水で耐久性の高いザックを探している人
  • 岩登り要素の強いルートに登りたい人
  • ガチガチにアルパインクライミングする人
  • 上級者ルートやバリエーションルートにステップアップしていきたい人
  • 装備が本格的でかっこいいと思われたい人

 

この記事では、

  • インスティンクトの機能・特徴
  • 実際に使った感想(良い点・良くない点)
  • 販売店情報

について、リアルレビューをお届けします。

フェリーノのザック【インスティンクト40+5】の購入に至った動機

登山をやり始めて最初の頃は、以前にアウトレットで買ったコールマンのザック(40リットルくらい?)をとりあえず使っていました。

普通に日帰りの登山をする分には特に不足は感じていなかったのですが、

  • 容量の拡張性が少ない
  • 濡れると重くなる
  • ウエストベルトでしっかり固定できないため、肩に負担がくる
  • フロントから内部にアクセスできないため、中身の取り出しに苦労する
  • 冬季登山をすることを想定すると、アイゼンやピッケルなど、外付けできる機能が足りない
  • 上部のメイン出入り口の留め具が壊れた

などの理由からそろそろ本格的なザックを・・と思い、探していました。

これらの不足を感じていたことにより、次に購入するザックの条件は次のような項目になりました。

  • 防水であること
  • フロントから内部にアクセスできる
  • フィット感が良い
  • 容量の拡張性がある
  • ギアを外付けするためのカスタマイズ性が高い
  • 耐久性が高い
  • ウエストでしっかり腰に乗せられる
  • 軽い
  • アルパインクライミングに対応できる
  • かっこいい

だいぶ欲張りな条件になりましたが、長く使うものだし、納得いくものがほしいではないですか。

そんな時スマホを眺めていたら、フェリーノというブランドのザックの紹介記事がどんぶらこと流れてくるではありませんか!

 

まずはとにかく、このデザインに一目惚れしてしもうたのです。

縦走用で、グレゴリーのバルトロなんかも考えていましたが、アルパインやるにはちょっとデカすぎるし重たい。ちょっとこれは今じゃないなーと。

 

このインスティンクトは大きさもアルパインクライミングにはちょうど良く、1、2泊のテント泊くらいなら十分対応できそうだと思いました。

しかも重量は公表値でミニマム770gという驚異的な数字!

フィット感は確認できませんが、イメージしていた条件もほとんど満たしてるし、ほとんど即決してしまいました。

 

防水のザックって意外とあんまりないんですよね。

けっこうみんな、防水のためにザックカバーをするみたいですが、風で飛ばされるし、中身を出すのにいちいち外さないといけない。

そんなのめんどいし、見た目もボッテリするし、使いたくないのです。

(ただし、インスティンクトは完全防水ではありません。公式サイトにもちゃんと買いてありますが、そこは機能上仕方ない)

 

とは言いつつも、最大の決め手はかっこよさです。

白くちょっと中身が透けちゃうあたりなんか、逆にタダモノじゃない感が漂ってます。

他にあまりないデザインなので、見た目映えるし、他の人たちとカブらないのが、サイコーに所有感を満たしてくれそうだと思ったわけです。

阿弥陀岳北陵を登る筆者。初心者だけどザックのおかげでそれっぽく見えますでしょ?笑

 

フェリーノ・インスティンクト40+5の機能、特徴、優れている点

このザックの特徴や機能はぶっちゃけ公式サイトに詳しく書いてあるので、そっちを見てもらった方が早いです。

↓↓↓↓↓

詳細を見にいく!

なので、ここでは実際に使ってみた上での特筆すべきポイントを挙げていきます。

 

実際は中身は透けません

ダイニーマの白い生地で、中身が透けてしまうんじゃないかと心配な方もいると思います。

が、結論からいうとほとんど透けません

 

うっすらと、中のスタッフバッグの色が見えるくらいなので、見た目ダサくなったり、中身が見えて恥ずかしいっていう心配はいりません。

 

 

防水・ダイニーマなので耐久性が安心できる

Dyneema Composite Fabric (DCF) なる生地を採用しているとのことで、高い耐久性が大きな特徴です。

しかも防水なので、雪道や岩の上にラフに置いても全く問題なし。浸水の心配もありません。

 

ボトムもダイニーマ生地の上にスーパーファブリックなるもので補強されているので、さらに安心できます。

黒い部分が補強されててさらに安心

登山中では荷物を取り出したり、休憩する際に頻繁にザックをおろします。

そんな時に、いちいち浸水や生地の破損が気になるようではストレスですよね。

そういったことが全く心配ないのは、とても重要なことです。

 

また、岩場を登っていると、狭いチムニーに体をねじ込ませることもあります。

ザックの耐久性に信頼感があるので、アルパインクライミングにおいては頼もしい。

 

フロントアクセスがたまらなく便利

ザック上部のメイン入り口の他に、ザックの正面部分中央に縦にジッパーが入っています。

これが何と言っても便利。というかこれが無いザックは出し入れがめんどくさすぎて、もはや使えない。

今後別の用途でザックを選ぶ際も、これはマスト要件になりそうです。

 

全てのザックは縦長なので、当然下から上に荷物を積み上げていきます。

そうなると当たり前ですが、下の方に入れた荷物は上の荷物を出さないと取り出せません。

使う頻度と順番を考えてパッキングするのは基本ですが、それでも限界がありますよね。

 

このインスティンクトの場合、登山中すぐに使うものは、ザック上部か正面側に入れておけばどちらからでも出せますから、相当なストレス軽減になります。

急に雨が降ったりしても、フロントアクセスからレインパンツを出せる

実際、山でご一緒した方はみなさん口を揃えて、

「前から出せるの便利ですね〜!」

とおっしゃってくれます。

 

拡張性がハンパない

  • サイドのベルトは3本(2本は外れて、1本は固定)
  • フロント(正面側)とバック(背中側)の両方にデイジーチェーン
  • ピッケルホルダー
  • ウエストベルトにギアループ

これが拡張性を大きく高めてくれます。

公式サイトに拡張性や外付けの例が写真付きで出ていますが、工夫するとさらにいろんなパターンで拡張することができます。

 

こんなのや

アイゼンを外付けした図。公式サイトの使用例では、付属のストラップで付けている。 筆者はより容易な作業にするため、チェストストラップを装着してカスタマイズした。

こんな使い方も

前後のデイジーチェーンと付属のストラップを使って、外付けしまくった図。

これらのギミックを使って自分なりに改造することも可能なので、ザックの使い方は自分好みにアレンジできます。

 

細身のシルエットなのでスタイリッシュ&高バランス

アルパイン向けのザックは細身なものが多いですが、このインスティンクトもかなり細身です。

マムートのザックなんかも細いですね。

 

細身のザックは、やはりシュッとしてスタイルがかっこいいです。

思ったよりも幅が狭かったので、始めは(え?これ実はあんまり入らない??)と心配しましたが、縦の拡張性が大きいので問題ありませんでした。

 

細身であることのメリットとして、

  • 左右のバランスの良さ
  • 狭い岩の隙間も通過しやすい

ということが挙げられます。

実際、初級ルートではありますが、中央アルプス・宝剣岳のサギダル尾根や八ヶ岳・阿弥陀岳の北陵での使用で、その威力を感じました。

ザックをしっかり体にフィットさせれば、ザックの重量で左右に振られることもありません。

 

このことは、強風時やナイフリッジの通過での安心感を与えてくれます。

体の幅からハミ出ない細身のシルエット。

上部への容量の拡大が大きいのと、フロントアクセスの相乗効果

インスティンクト40+5の +5の部分なのでしょうね。上っ側が大きく拡張します。

そこまでは他のザックでも同じなのですが、このザックはフロントアクセスもあります。

 

これはつまり、行動中にとりあえず不要になったもの、すぐしまいたいものをぶっこんでおくのに便利ということを意味します。

 

行動中、例えば

  • 思ったより暑くてハードシェルを脱ぎたい
  • 手袋が濡れて交換したい
  • チェーンスパイクの出番がなくなったのでとりあえずしまっておきたい

などの事象はよくあります。

そんな時いちいち綺麗に畳んで、中身を出して順番を整えて・・・なんてことはめんどくさくてできません。

 

このインスティンクトなら、上部からガサッと入れてしまえばOK。

そうしてしまっても、行動食や飲み物などをフロントアクセスから取り出すことができます。

とりあえず使わなくなったものを上からガサッと入れても・・・

水筒とかちょくちょく使うものが出せる

手で持つループが前後に付いている

何気にこういう細かいところがわかってるな〜と感じます。

ザックの重量が重い時、この手持ちループが片方だけだと、両手でよいしょと持ち上げづらいし、バランスが悪いです。

10キロ近くなってくると、片面だけのループで持ち上げるのは、生地が裂けるんじゃないかという恐怖もあります。

 

細かいところですが、これは車への上げ下ろし、電車やバス移動のストレスを軽減してくれます。

両側から持てるとザックが重い時便利

フェリーノのザック・インスティンクト40 +5を実際に使って、いまひとつだった点

ここまで良いところばかり挙げてきましたが、何点か、ここはもう少しこうだったらいいな〜というポイントが見つかりました。

公式サイトや代理店サイトではこういったデメリットとなるレビューが書かれないので、何気にここからの方が重要な情報です。

 

ショルダーベルト・スタビライザーが緩んでしまう

ある程度ザックが重い状態で長い距離を歩くと、だんだんショルダーベルトとスタビライザーが緩んできてしまうという問題が発生しました。

特に下山時、上から下方向に衝撃が加わると顕著です。

 

緩んでしまうというのは、ショルダーベルトは長さ調節ができるようになっていますが、それがいつの間にか伸びてきてしまうということです。

 

正月に農鳥岳にチャレンジした際、テント泊装備でいつもよりザックが重い状態でした。

だいたい10キロちょっとあったかと思います。

悪コンデションで途中敗退しましたが、下山するまでの約4時間の歩行で、最初に絞った位置よりかなりゆるゆるに。

実際は道の途中で何度も長さを縮めたので、ほとんど速攻で緩んでいました。

 

この問題はおそらく、ベルトの幅が16mmと細いものが採用されていることが原因かと思われます。

ベルト幅が細ければ、バックルとの摩擦が弱いために緩みやすいのではないかと。

または上下動することにより、テンションがかからない瞬間に少しづつ緩むのか。

 

仕方ないので、ベルトをテープクリップで挟んで固定するという対策を取りました。

これによりほとんど緩みはなくなりましたが、ただ挟んでいるだけなので長時間だと若干緩みます。

そしてクリップした状態で再び長さを絞るのがめんどくさく、冬用グローブをしている状態だとかなり難しいです。

スタビライザー。これがだんだん緩んでしまう

モンベルのテープクリップで挟んで、ストッパーにしている

ショルダーベルトも緩む。同様にテープクリップでストッパーに

この緩み対策については、もう少し研究が必要です。

メーカーさんの次期ロットでの改良を期待します。

 

ウエストベルトのバックルが使いづらい

公式サイトの商品説明では、ウエストベルトのバックルが特殊で、使いやすくしてあると書かれていますが、そんなに使い勝手は良くはないです。

特殊なシステムのウエストベルトのバックル

問題があるほど使いづらいわけでもないのですが、すごく便利ってことでもない。

これだったら、べつに普通のバックルでよかったんではないかと。

 

まあ、ふつうにウエストベルトとして使うのなら問題はないのですが、少し困るのはハーネス装着時です。

 

クライミングなどでハーネスを装着する場合、普通ザックのウエストベルトは使わず、このようにして邪魔にならないようにします。

後ろに回し、ピッケルホルダーの中でバックルを留める

公式の説明では、

ウェストベルトはハーネス装着のアタック時には取り外すことができます。

フェリーノ公式サイトより

とありますが、ぶっちゃけ山でいちいち取り外すなんてめんどくさいことはできません。

手袋をしない無雪期クライミングならまだしも、積雪期が前提のアルパインクライミング時ならなおさらです。

分厚いオーバーグローブを着けたままでの煩わしい作業は、なるべく少ない方が良いのです。

 

上の写真のようにザックの後ろ側にウエストベルトを留める際、この形状のバックルでは非常にやりづらかった。

これが一般的なカチッとハマるタイプのバックルだったら簡単なのになーと感じてしまいました。

 

フィッティングについて

ザックはフィッティングが重要なので、できれば実店舗で試着したいところですが、フェリーノのザックを実店舗で見たことがありません。

なので試着できないというのが問題といえば問題です。

 

僕の場合は、MAKUAKEで買ったので試着はしませんでしたが、フィッティングに関しては問題ありませんでした。(ちなみに僕は身長176cm、痩せ型です。)

 

なので体に合うかどうかは、絶対大丈夫ですとは言えませんが、体型に合わせて成型できるバックフレームもあるので、ある程度対応できると思います。(僕は軽量化のために外して使ってます。バックフレームを使わなくても、普通にフィットするので問題ないです)

 

バックフレーム。真ん中に金属棒が入っており、これで体に合わせて成型できる

また、インスティンクトのシルエットはけっこう細身なので、女性の方でも体に合いやすいのではないかと思います。

 

フェリーノのザックはここで買える

ネット販売が主となります。

インスティンクト40+5は、楽天のショップと公式オンラインショップで販売されていますが、会員登録で全品10%オフになるので公式サイトからの購入をおすすめします。

 

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まとめ【本音】フェリーノ・インスティンクトは買わないでほしい

なぜなら、僕とカブるから!

少しマイナスポイントも書きましたが、それを補って余りある使いやすさでした。我ながらいい買い物したなと思います。

 

フェリーノ・インスティンクト40+5 自慢の相棒です。

何度も言ってますが、とにかく個性的でカッケー見た目が最高に所有感を満たしてくれる。軽くて拡張性が高い。使いやすい。

 

だから、あなたとカブリたくないというのが本音です。

誰にも渡したくないのですが、正直めちゃくちゃ良いザックなので、百歩譲って購入を許可してあげます。

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以上、フェリーノのザック・インスティンクト40+5の詳細レビューでした。

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