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メレル【MTLスカイファイア2】実走レビュー|超軽い高速トレランシューズ

2023年3月31日

https://hashimoblog.com

メレル【MTLスカイファイア2】をさっそく実走レビューします。

メレル史上最軽量トレランシューズということで話題になってます。
その実力のほどがいかほどなのか気になったので、早速チェックしてみました。


ちなみにレビュアーのきんぱん(私)のスペックですが、
フルマラソン【3時間41分】
ハーフ【1時間33分】
トレランは大会出場経験ないですが、登山は厳冬期登山まで経験ありです。なのでそれなりにランと登山の視点で語れると思います。

見た目こんな感じ。モデルは気持ち悪いが、シューズはかっこいい

こんな方におすすめ

  • メレル スカイファイア2の実際の使用感が知りたい
  • スカイファイア2の特徴やサイズ感が知りたい
  • サブ3.5〜4くらいの走力の人が履いた感想を知りたい

メレル【MTLスカイファイア2】ファーストインプレッション

まずはファーストインプレッションから。

とにかくこれ、

カッケーす。

これを履くだけで、たぶん勘違いして走るのが速くなります。
上級者っぽいデザインが目を惹きますね。

で、やはりめちゃくちゃ軽い
正直、僕が所有しているどのランニングシューズよりも軽いのです。トレランシューズなのに。まじで羽が生えたように走れます。

ビブラムソールのグリップ力と耐久性も信頼感があります。
今回の試走では一度としてスリップしませんでした。

それでいてお値段が2万円未満ですよ。
このスペックのフラッグシップモデルでこの値段はかなり安いと思います。

スカイファイア2のスペック

続いてスペックです。

重量

重量はカタログスペックで200g(27cm片足)

手に持ってみると驚くほどの軽さです。
履いてみると何も履いてないくらいの感覚です。

ソールの厚さ

かかと24mm、つま先18mmでドロップ(かかととつま先の高さの違い)が6mmとなってます。

これはけっこう薄いです。

アディダスのアディゼロジャパン7がかかと27mmなので、それよりもかなり薄い事になります。
アディゼロジャパン7はアディダスの現行ラインナップではいちばん薄く、履いた感覚はけっこう薄いです。

実際、このスカイファイア2を履いた感覚はかなり薄く、接地感をダイレクトに感じます。

後述しますが、これだけ薄く軽いのに突き上げに強いのが、スカイファイア2のスゴいところかなと。

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サイズ感

サイズ感ですが、タイトに感じます
長さ的にはジャストか、気持ち大きめです。

ナイキのランニングシューズを基準にすると、それよりも細長い感覚です。

選び方としては、足幅がそこままで広くない人はいつものサイズでいいと思います。
気持ちつま先のスキマに余裕ができるので、下りでつま先が詰まる分のキャパがちょうど良くなります。

ですが、足幅が広い人はちょっと選び方が難しいかもしれません。
長さは長めなのに、幅は狭めだからです。
実店舗での試着をおすすめします。

特徴

続いてスカイファイア2の特徴についてです。

とにかくスッケスケのアッパー

merrell-skyfire2-apper

写真のように、アッパーはスッケスケです。もう中身が丸見えでとってもエッチです。
もちろん通気性は抜群でした。

つま先はTPU補強がされています。

が、この補強もけっこう薄く、軽量性を重視した最低限の補強といった感じです。

まだ長くは使用してないので、このアッパーの耐久性については未知数ですが、そんなに耐久性を追求したモデルではないと思います。

公式にもありますが、これはバーチカルとかショートディスタンスのレース用、といった位置づけです。
なのでここぞという時に使うシューズ、という感じでしょうか。

薄いのに突き上げ耐性があるソール

前述したように、スカイファイア2のミッドソールはかなり薄いです。

突き上げ耐性はどうかな?と心配になるくらいでしたが、実際に走って突き上げがキツいことは全くありませんでした。

また、ビブラムのゴム部分は大胆に穴が空いていて、その部分の突き上げは大丈夫なのか?と思いましたが、それも全く問題ありませんでしrた。
これはスゴいと思います。

これはミッドソールに挟み込まれたロックプレートによる効果です。

ロック&フレックスプレート

BZM-8(ガラス繊維強化ポリアミド)ロック&フレックスプレート」なるプレートが二重のミッドソールの間に挟まっていて、これが岩や木からの突き上げ衝撃を和らげます。

これがかなりいい仕事しているんではないかと感じます。

ヒールカップのホールド感◎

この手のアッパーが薄い軽量タイプのシューズって、足首周りのスポンジが少ないせいでかかとのホールド感が悪い場合があります。
かかとが浮く現象ですね。

スカイファイア2はそれがなく、ヒールカップの作りは秀逸でした。

merrell-skyfire2-heel
かかとのホールド感は良い

ヒールカップは堅く堅牢性が高いですが、内側はミニマムなパッドが入り、これがしっかりかかとを押さえます。
とても良いフィット感です。

緩みにくいシューレース

これ、靴ひもがけっこういいです。

この肉厚感が、キュッと締まってくれて緩みにくいです。
シューズの穴を通すだけでしまってくれて、スカスカしないので締めやすいです。

逆に緩めるのはたいへんなので、やはり短期決戦用でガツっと走るようなシューズということでしょう。

グリップ力は信頼感がある

ビブラムのメガグリップです。
これがやはり強力なグリップ力を発揮してくれました。

下りでかなりスピードを出しても滑らなそうな感じがします。

まあ私程度のスピードでは参考にならんかもしれませんが、キロ4分台くらいの速度で下っても安心できました。

ラグパターン

merrell-skyfire2-rugpattern
ラグの間隔は広めで、地面によく食いつく印象だった


ゴム部分は大胆に穴が空けられて軽量化されています。

ラグは前足部は後ろ向きの「くの字」になっていて、登りでのグリップを強く出します。

かかと部分のラグはその逆。
下りのグリップ力を高めています。

ラグの高さは5mm。

merrell-skyfire2-rug
ラグは5mmでロードのランでも邪魔にならない

シューレースを押さえるゴムバンド

merrell-skyfire2-lacekeeper

この斜めに入ったゴムバンドは、シューレースを留める用です。
デザイン的にはカッコいい。

ですが、これはあまり機能的ではないです。

というのは、中足部を靴ひもでしっかり締めると、足の甲の部分の幅が狭まりますので、そのぶんバンドがたわみます。

すると、結んだひもをしっかり抑えてくれなくてスカスカした状態になります。
走ってるうちに普通にバンドから結び目が外れてました。

merrell-skyfire2-lacekeeper2
中間部の靴紐を締めるとバンドが緩くたわむので、あまり結び目の抑えにならない

スカイファイア2で走った実際の使用感

実際に履いて走ってみた感想です。

やはりとにかく軽い

軽くて気持ちがいいです。
足裁きが良く、小回りが効いてとても快適

これがなんと言ってもスカイファイア2の大きな特徴でしょう。

岩の突起や木の枝など、細かく足をさばいてかわす動きがとてもしやすいです。

ソールの薄さがメリット

ソールが薄いことのメリットは二つ感じました。

  1. グラグラしないので下りを攻めれる
  2. 枝や突起に引っかかりずらい

1ですが、ふかふかのソールではないので、足でしっかり地面をつかめます。
下りはスピードを出しますが、着地の衝撃があるので、厚いソールだとブレてバランスが悪く、怖いです。

スカイファイア2は速い下りでもブレないので、安心感がありました。

2について、ソールが薄いと言うことは、自分の素足の感覚に近いということですから、思わぬ「ひっかかり」がありませんでした。

ソールが分厚いと、思ったよりも足を高く上げないと、トレイルではいろんな突起に引っかけてつまづきます。
スカイファイアは薄い分、それがない。

大型トレーラーよりもコンパクトカーのほうが、擦る可能性が低いようなものです。

ヒールストライクでは走れない

試走ではロード、林道もけっこう走りました。

そこで思ったのは、ヒールストライク走法ではロクに走れないだろうな、という事です。

トレイルならいいですが、堅いアスファルトのロードではたぶんかかと着地は厳しいです。

それはソールが薄いからなんですが、つま先着地でないと衝撃を吸収できません。

なのでロード部分が多いレースで、かかと着地の人には向かないと思います。

タイトさがむしろ良い方向に

スカイファイア2の気になる点としては、シルエットがタイトな点です。足幅が広い人にはキツいかも、と言う印象です。

しかし、トレイル走ってみて思ったんですが、中足部がタイトな方が、むしろホールド感が良いかもなんですよね。

その理由は2つです。

  1. 靴の中で足が動かない
  2. 下りでつま先が当たらない

1は、靴の中で足が動かないのはトレラン用シューズにとって大事な要素だということです。

トレイルでは横ブレとかねじれとか、多方向への力が多くかかります。
そこで締め付けが弱いと、靴の中で足がズレて動いてしまいます。
それは力のロスにもなりますし、靴擦れとか原因にもなったりします。

従って、タイトにできてるのはむしろ好都合
というか、メレルさんはあえてそれを狙って作ってるのかもしれません。

2つめも同じようなことなんですが、中足部が緩ければ、下りでつま先がどんどん詰まっていってしまいます。
そうなるとつま先が靴の前壁に当たり、爪が内出血したりして痛いです。
なので靴ひもを結ぶ時は、足が前にずれないようにヒモの前半部分をしっかり結びます。

タイトにできているおかげで、この前方へのズレが軽減できている、と感じました。

カッコいい

とにかく上級者ぽくてカッケーんすよ。
これが最も重要かもしれません。
だって明らかに速いっすもん、見た目。

気分がとにかくアガります。

万が一山ガールに遭遇したときは、見せたくなると思います。

でもこれがカッコいいと思ってるのは、一部の変態的なトレイルランナーだけなので注意してください。

メレル【スカイファイア2】は高速勝負靴だね

まとめです。

スカイファイア2は、たぶん履く人が履けばめちゃくちゃ速いシューズです。

長く使ってないので耐久性はわかりませんが、薄いアッパーからすると、耐久性というよりは、ここぞの本番レースで使うような靴だと思います。
スカイファイア2は、メレルのトレランシューズのフラッグシップモデルですが、この高機能満載で定価18,700円税込はかなりお買い得だと思います。

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