おっさんが居酒屋で語るクソ話

大学生を見て言いたいこと

2021年12月3日

最近、バイト先の大学生たちを見ていて思うことがある。

僕は大学時代にバイトしていた居酒屋に出戻りで働いているので、大学生たちは僕の後輩である。

つまり、14、5年前の自分と同じ立場の人たちなんだが、もし当時の自分に何か言うとしたら、何を話すだろう。

と考えたら、たぶんこんなことを話すと思う。

 

10年後に周りよりもアドバンテージになることを、今から続けるべきだ。そして何をするかは、自分の好きなこと、やりたいこと。

例えば男なら、筋トレとかランニングとかの体づくり、興味ある専門的な勉強(英語とか、文章書くとか、動画作るとか、プログラミングとか)、とにかく趣味に全振りする(例えば釣りとかキャンプとか登山とか、読書とか)など。

女なら、美容系とか、これまた体づくりとか、女があんまりやらなそうな趣味とか。あとは男と一緒か。

 

どういうことかというと、今現在はそれらをやってても、周りもやってる人が多かったり、若いからそんなに差もつかないけど、10年後の時点でただ続けてるだけで、周りとはかけ離れたレベルに到達するからだ。

つまり、やってるだけで敵がどんどんいなくなっていく。

 

例えば体づくりや運動、筋トレについて。

20代のうちは、別に不摂生な生活していても差は出ない。

だけど、30になると、20代の10年間で全く運動してこなかった人間とは、とんでもない差が出る。

体の見た目の魅力もぜんぜん違う。30、40近くになると、引き締まった体をしてるってだけで、一目置かれる。

それに、その分野のエキスパートクラスにさえなれる。ランニングを10年続けていれば、30から始める人からしたら雲の上のレベルだし、筋トレだってそう。音楽だって、勉強だってそう。

ただ続けているだけで、だよ。十分専門家として、人に教えられる人になっているはずだ。

今はユーチューブやブログとかSNSで発信することもできるし、10年続けた人のレベルなら十分通用するだろう。

 

趣味にしたってそうだ。

例えば釣りだって、30、40から始める人には到底追いつけないレベルになっているはずだし、そのくらいの歳になって初めて、自分の人生の楽しみとはなんなのか?ということを考え始める人が多いのだ。

つまり、社会的に余裕がでてきたときに、何か新しいことを始めたい、という人がたくさんいるわけだ。

そうなったときに、何かを続けてきた人は、急に需要のある人間になるのだ。

 

20代の頃は、どうしても目先のことしか見えない。

もちろん僕もそうだったが、10年先のことなんて想像もつかなかった。

だから、目先のトクを得ることに夢中になってしまう。彼女がいるとかいないとか、貯金が何十万だ、百万あるだとか。仕事で誰よりは評価が高いとか目先の業績がいいとか。

はっきり言って、20代のそんな小さな実績なんか、全く価値ない。20代の競争全般が、無意味といってもいい。

勝とうが負けようが、会社から一度離れてただの自分になった時、「だから何?」となるからだ。

あなた個人としては、何ができるの?どんな価値があるの?と言われてしまうし、何も積み上げてこなかった人は何も答えられない。

まあ、一生その会社にだけしがみつく人生を選ぶなら、別に構わないけど。

20代の目先のちいさな競争に気を取られていると、そうなる。

その間に、コツコツ積み上げてるやつは今日も積み上げてる。

 

でもねえ、年上の人間から何を言われても響かないんだよね。

たぶん似たようなことを、僕も当時言われてたのかもしれない。だけど、1ミリも覚えていない。

20代前半の頃は、時間が無限にあるように感じてしまうから。なかなか先のことを真剣に考え、想像することは難しい。

たまに、なぜか悟ったように20歳くらいから、いや10代から道を定めてキャリアをスタートする変人もいるけど、それははっきりいって特殊だ。

せめて時間はもうそんなに無い、ということにさえ気がつけば・・・・

 

時間はほんとにそんなにないですよ。

最近は45歳定年説がでてるけど、ほんとに45歳で終了だと思って生きた方がいいと思う。

実際、若々しさを保つことができるのは(見た目も心も)、それくらいが限界じゃないだろうか。

生物としてはその後も生存するけど、もうおっさん、おばさんだよ?体力も気力も、間違いなく落ちるよ。魅力もなくなるよ?若い人から相手にされないよ?

 

三十を過ぎてから、何かで実績を出して有名になったり金持ちになったりした人を見て、すぐに自分もそうなりたい、と思っても絶対になれません。

まれにこれをやったら速攻で月100万稼いだ、とか言う人もたまにいるけど、ウソか超レアケースだからね。

何者かになるのは、時間がかかる。絶対に。正確に言えば、何者かであり続けるには、だな。

瞬間的に目立っても意味ないんだよな。

今まで積んでこなかった人が、急に何かになろうとしても、もう遅いんですよ。すぐには無理ってことね。

 

だから、絶対的に時間の積み上げが必要だ、となるべく早く気付くべきなんです。

僕はそれに気づかず、ダラダラと時間を消費してしまった。

時間をかけずに運良く成功してしまうのも良くない。そういうやつってほぼ間違いなく傲慢だから。どっかででかい失敗する。勘違いしないのって難しいんでしょうね。

 

でも、今の大学生に言わせれば、「やりたいことがわからない」が多いであろう。もちろん僕も同じだった。

僕の場合は、それがわからないまま、そのうち何かのラッキーで見つかることを期待して20代を過ごしてしまった。

だけど、そんな受け身な態度では、何も見つかるはずもなかった。

何がしたいか?何が好きか?は、自分で動いて探し求めて、やっと手がかりが見つかるのよ。

やっと手がかりが見つかって、それを頼りにやってみて、やっぱなんか違うなって迷って、またわからなくなって悩んで、、、その先に見つかるかもしれないものだと思う。

そもそもやりたいことなんてなくてもいいのかもしれない。そう言う人生ももちろんありでしょう。

 

でも、自分はこれ、と思うものをみつけて、それに自分の才能と努力の全てをぶつけて、最大の結果をだす、そういう人生じゃないと納得できないよって人は、時間がかかっても諦めずに探すべきだと思う。

それには、自分をよく知り、考えまくって、行動する必要がある、自己分析とはそういうためにするもんだ。就活の自己アピールごときのためなんかでは断じてない。そんな浅い分析なんか、形だけのものだ。

 

大学生にありがちだが、「人のためになる仕事がしたい」「社会に貢献したい」みたいな「やりたいこと」って、本当にそんなことがしたい?ぶっちゃけ。と疑問に思ってしまう。

かく言う僕も、同じようなことを言ってたけど。

自分のしたいこと、もっと真剣に考えよう。他の誰かが言ってたようなやりたいことなんかじゃなくて。くだらない自己啓発本に書いてあるようなものじゃなくて。

「人のためになる仕事」って、就活のパンフレットみたいのに書いてある、模範解答でしょ?

そんなイデオロギーに、思考を支配されちゃいかんよ。せっかくかけがえのない「お前」なのに。実に勿体無い。

 

「やりたいこと」なんて、仕事である必要はないのよ。

ずっとスケボーやってたい、そんなんでいいのよ。だってそれが本心なのだから。それを実際30まで続けてみなよ。周りからしたらお前はレジェンドになってるから。今やってるやつのほとんどはその時もう戦場から撤退してるから。

僕がもし面接官で、「あなたのやりたいことなんですか?」と聞いたとする。

「スケボーずっとやりたいす。仕事はそのための金稼ぎっす」って言う奴がいたら、そいつ即採用だね。

判を押したように「人のためになる仕事」とか言う優等生よりも、その方がずっといい。正直な分、実現する可能性が高いからね。

 

とまあ、こんなとこに誰も読まない説教を垂れても、何の意味もないんだけど。

バイトの大学生たちをみてて思う。就活とか人生のこととか、目の前に先輩がいるんだから、聞いてくればいいのに。

OB訪問とか言って、知らん先輩の型にはまった企業説明なんか聞きに行くより、数千倍役にたつ話ができると思うんだが。

OB訪問とか、やってる気になっていいもんね。OB訪問とか積極的にしてる俺、かっけえ、もんね。しょうがないね。

 

ちなみに成功した人の話より、失敗した人の話のが役に立つからね。

成功した人は成功者バイアスがあるから、自分の方法論が正しいとしか言えないんだよ。

失敗した人は、失敗した理由もわかるし、それを踏まえてこうすればうまく行ったかも、こう言う方法も考えられる、という話もできる。

失敗した話だけでも、それをしなきゃいいんだから反面教師になるし。

まあ失敗を知ってる人の方が、視野が広いと思うよ俺は。

 

まあ、この先も誰も俺の話を聞きに来るようなヤツはいないだろう。

仕事がうまくいかなくて社会で弾かれて、昔のバイト先に逃げ帰ってきた金なしアラフォーなんか、勉強の対象じゃないと思ってるんだろう。いや、なんとも思っちゃいないか。興味ないよね。

もし俺が、流行りのユーチューバーとしてごっそり稼いでたりもしたら、我先に話でも聞きにくるんだろうね。

まあ、人は表面しか見ないからしかたないね。価値は表層じゃなくて、中身にあるのにね。

 

そしてあとあとになって、あの人はすごい人だった、と気づいた時には、もう違うステージにいるから、手が届かないんだよ。

おっさんの話なんてウザいだけだから、僕はあえて何も言わないけどな。

君たちが僕の話を聞きたい、と思った時には、僕はもうそこにいないから。

 

最後に、大学生の自分に何か言うとしたら。

やりたいことを本気で見つける努力をしよう。価値のあることは、時間がかかる。

十分な時間をかけてもいい、という対象をみつけるのだ。

すぐに達成できてしまうようなものは、すぐに価値も失うよ。時間をかけないとたどり着かない、そんな目的地を見つけて欲しい。

見つけたら、あとは続けるだけ。そのうち、敵はいなくなる。

 

36を過ぎた俺だけど、まだ遅くはない。

10年やったら46だ。

ランニングだってそこまで続ければ、今より早く走れるし、周りは脱落するのでもっと上位に行ける。

何もしてない46より、絶対に魅力的な見た目をしているだろう。

むしろ、歳を重ねるごとに価値が増していくはずだ。相対的に周りが落ちるんだから。

 

小説も続けよう。10年続いたら、それなりの作品が書けるはずだ。

少なくとも、毎日何も書かなかった人よりは、文章で抜きん出ることができるだろう。

 

これをもし読む人がいたら、10年先を見据えて、今から何かを始めるのも、いいかもしれんよ。しらんけど

耳より情報

Amazonプライム会員なら無料で試着できます。
何種類かの色、サイズを試して無料で返送できるサービスです。

まだプライム会員になってない方はこちらからどうぞ⇨

プライム会員になる

【きんぱんからのお願い】 たまにクリックされないとアマゾン商品を紹介する資格が剥奪されてしまうので、なんか買い物するときは下記リンクを踏んでいただけると助かります。 (買うものは下の商品じゃなくていいです)
\最大8%ポイントアップ!/
Amazon
\楽天ポイント5倍セール!/
楽天市場

この記事がイイと思ったらシェアしていただけるとハゲになります!↓↓↓↓↓

-おっさんが居酒屋で語るクソ話

© 2024 走る作家きんぱんのブログ