おっさんが居酒屋で語るクソ話

泳ぎきるのか、死ぬのか

BRAIN 一流の頭脳には、走ると頭が良くなるって書いてあったけど本当なのだろうか。

半年くらい続けると、思考力や想像性が増す、みたいなことが解説されてた。

走り始めて半年経ったが、頭がよくなった気は全くしない。当たり前っちゃ当たり前だけどね。急に「うっわ俺めっちゃ頭良くなったわ!」みたいな自覚が起こる方が怖い。

だけどな、もうちょっと想像力というか、適切な文章がスムーズに出てきてもいいと思うんだが、そうなった感じはしない。

 

今日は原稿用紙6枚半書いた。2000字弱ってところか。かかった時間は、約2時間半。しかも文章のクオリティと言ったら、後で修正するときに鬱になりそうなくらいひどい文章なのだ。

まだ初稿の段階なので、そこまで表現のしかたにこだわってたら先に進まない。だから、今はとにかく話を先へ進めることを優先している。

なので稚拙な表現になってしまうのは仕方ないんだが、それでも絶望するくらい気の利いた文章が出てこない。登場人物の会話ややりとりがダサすぎる。

 

まあ、それも仕方ない。小説って難しいものなんだもん。簡単で誰にでもできることをしているのではない。しかも初めて書くんだし。

とは言え、多少なりとも文章を書くことが得意だ、と自覚していた自分としては、泣きたくなるほど思うように書けない。

 

前にも書いたが、僕は絶望的にものごとを継続することができない。

歌にチャレンジした時も、ユーチューブにチャレンジした時もそうだった。

岸からちょっとだけ泳ぎ出して、ほんの少し先の小島に着いたところで、怖気付いて引き返してしまう。そんなことを繰り返してきた。次のはるか先にあるだろうもっと大きな島を目指して、深さがあり波も高い大海原に出ていく勇気がなかったのだ。

 

今回もまた、勇気を出して泳ぎ出してみたはいいが、ひょっとしたらこれは、もっとも危険な冒険なのかもしれない。もっとも危ない海域に出てきてしまった?

ホオジロザメがいるかもしれない。既に毒クラゲに刺されたのかもしれない。下手すりゃ死ぬ?かも

 

でも、危険を承知で岸を離れたはずだ。

もう引き返さない、そういう覚悟を持って。

ぶっちゃけまだ、岸から10メートルくらい泳いだに過ぎないだろう。でも、もう足がつかなくて、ビビってしまっている。

でも、振り向かずに行くのだ。

泳ぎきらないと溺れて死ぬのだ。

僕はそういう戦いに身を投じてしまったのだ。

きっとここは、人生をかけないと泳ぎきれない海域だろう。

しかしそれくらい危険なものだからこそ、人生を賭ける価値があるんじゃあないのか?

 

中途半端に沖まで泳いで、そこで溺死するかもしれない。

そうしたら、広い海のあるところにポツンと、たった一人沈み、2度と誰にも見つけてもらえないだろう。

誰にも知られず、海の藻屑になって消えていく。

まあ、それくらいの方が失敗した時、恥ずかしくなくていいか。

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