おっさんが居酒屋で語るクソ話

神谷美恵子「生きがいについて」読み始めたんだがこれすごいわ

あー。よくない。あかん。

ここんとこよくない。

まず起きられない。今日は週1回の昼から仕込みだったけど、昼からの日は出勤前に執筆作業しないともう時間が取れない。

だから早めに起きて作業時間を確保しないといけないんだが、それができなかった。

つまり、今日は小説作業はなにもできていない。

こんなんじゃダメ、ダメダメよあたし。

小説の作業が進まないと、その日はパッとしない。気分が悪い。機嫌が悪い。不安に苛まれる。充実感がない。自己嫌悪する。

せめてランニングすると、多少はスッキリして切り替えられるのだが、ここんとこ足も痛くて思うように走れていないし。

自分のコントロールができない。あーもうダメダメ。

 

ということで書くことがない。なのでこないだ買って読み始めた本の話をする。

神谷美恵子さんという方の、「生きがいについて」という本だ。

これ、グーグルのおすすめで上がってきた記事を読んだら紹介されてたやつ。

グーグルのおすすめは情報が偏るから、害が多いとは思うけど、実際、読んでみたいと思う本はここから結構、情報を拾ってる。まあ個人の検索などの傾向からおすすめされているのだから、興味ありそうな分野の記事が多くなるのは必然だ。

だからその中で興味を引く本は結構見つかるので、ぶっちゃけありがたいのだ。

 

で、この本、すげえ。

もう聞きたいことガンガン書いてある。すげえ。この人。

まだ前半しか読んでないが、印象に残ったところを引用する。

生活を陳腐なものにする一つの強大な力はいわゆる習俗である。生活のしかた、ことばの使いかた、発想のしかたまでマスコミの力で画一化されつつある現代の文明社会では、皆が習俗に埋没し、流されて行く恐れが多分にある。かりに平和がつづき、オートメイションが発達し、休日がふえるならば、よほどの工夫をしないかぎり、「退屈病」が人類のなかにはびこるのではなかろうか。

ー生きがいについて 神谷美恵子 みすず書房

これ、書かれたの1966年である。

60年後の今、完璧にこの通りの事態になっているではないか。

流されて画一化されて、もはや僕たちは自分独自の考えすら持てなくなってる。

それこそ、生きがいややりたいこと、好きなことといった個人的な志向の類に至るまで、画一化されて無個性なものしか考えられなくなってしまったではないか!

まるで3種類くらいの「人生パターンキット」のうちからどれか一つを選ばされているような人生だ。

 

そういうことなんだよ。僕が子供の頃から言いたかったのは。だから、人とおんなじじゃあ納得いかないんだよ。自分でやりたいんだよ。

だけど、なんでも親が選んでくれて、自分で選んだつもりのものまでいつしか、実は例のキットの中から選ばされたものになっていた。

結局、何一つ自分の人生を生きていなかった。

 

そりゃあ、「退屈病」にもなるわ。

退屈なんだよ、結局。それだけなの。

だからあれやこれや、模索しては、これも違う、あれも違うと、たいくつなまんま。何も変わらない。みんなそう。

 

小説を書くことは、もしかしたらそんな退屈をぶっ飛ばしてくれるかもしれない。

生きがいになるまで育てていきたいな。いや、少なくとも今は生きがいになっているか。書いてる間は退屈しないのだから。

 

この本はビビッとくる言葉が詰まってる。

またいいフレーズあったら書いとこう。

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