山行記 登山

【山行記】阿弥陀岳・北陵[冬季ルート、難易度、アクセスは?]

2021年4月13日

2021年3月17日、目標にしていた八ヶ岳は阿弥陀岳・北陵に登った山行記録です。

阿弥陀岳へのアクセス、難易度、冬季ルート概要について書いていきまーす。

これからバリエーションルートに挑戦してみたい!そんなあなたの参考になれば幸いです。

YAMAPも見ていただくと、より詳しいことがわかります↓↓↓↓↓

今回のルート

阿弥陀岳へのアクセス

今回のルートは、美濃戸登山口から南沢ルートを通り、行者小屋経由で阿弥陀岳にアクセスしました。

電車、バスを利用の場合

JR茅野駅西口4番乗り場から、アルピコ交通のバスが運行しています。

しかし、冬季は運行していない期間があります。

また、始発から最終までの時間も短いため、日帰りで八ヶ岳に登るには厳しいです。ご注意ください。

詳しくは茅野市のホームページを参照してください。↓↓↓↓↓

車を利用の場合

高速道路を使う場合、最寄りのICは諏訪南インターです。

八ヶ岳山荘までは普通の車で行けます。

駐車場は1日利用で500円です。

 

八ヶ岳山荘の先、赤岳山荘までの林道も車で入れますが、注意です。

冬季は林道が凍結し、急坂もあるため、2駆の車では登れません。チェーンを履いても無理みたいです。

ここに入るには、4駆・スタッドレス・チェーンが必要なので、くれぐれもご注意ください!(毎年レッカーが出動しています。)

 

僕も1月にレンタカーで無理やり行こうとしたら、危うくレッカー出動のピンチでした。

八ヶ岳山荘駐車場の場所をグーグルマップで見る↓↓↓↓↓

周辺のコンビニ情報

諏訪南インターを降りてすぐのファミマが最寄りコンビニです。ここを過ぎたらその先にコンビニも店もなんもないので、食料や水はここで調達してください。

個人的には深夜の店員さんの接客のクセがツボです。

 

阿弥陀岳北陵のルート概要

行者小屋までは、南沢か北沢ルートを使って赤岳などに登るルートと同じです。

行者小屋から文三郎尾根ルートへ進みます。

樹林帯をしばらく進むと、赤岳方面と阿弥陀岳方面の分岐があり、標識も立っています。僕が登った今回は3月中旬でしたが、標識は出ていました。

阿弥陀岳も人気ルートなので、トレースがしっかりあることが多いです。

 

分岐を阿弥陀岳方面に進んだら、しばらく中岳沢を歩きます。

右手方向に尾根がずっと続いていて、これが北陵です。てきとうなところから尾根に上がります。尾根に上がるところからはかなりの急登になります。

 

尾根を上がってしばらく行くとかなり急な雪稜があり、その先に第一岩峰、第二岩峰と続き、これが核心部です。

第二岩峰をクリアすると、また急な雪稜を登り、その先が阿弥陀岳頂上となります。

 

下山は、雪崩の危険性が少なければ中岳沢を一気に下る人が多いです。

が、中岳のコルに降りる斜面がけっこう悪く、危険です。慎重にクライムダウン、場合によっては懸垂下降してください。

中岳沢は雪崩の多い場所です。危ないと判断したら、めんどいですが中岳に登り返して、文三郎ルートに合流するのがよいです。

 

阿弥陀岳北陵 てきとうに書いた概念図

阿弥陀岳北陵の難易度

バリエーションルートとしては、ピッチグレードⅢ級程度ということで、初級らしいです。

アルパインクライミングに慣れている人からしたら、簡単です。

 

僕的にも、そんなに難しくはないと感じましたが、アルパインクライミングに全然慣れていないもので、かなり疲れました。

岩登りが得意で体力がある人なら、初心者でも登れると思います。

 

ですが、そこはバリエーションルート。滑落すればただ事では済まない傾斜と高度感があります。

経験のない人は怖いと思います。

 

ここはフリーソロで登る人も多いですが、初心者はおすすめしません。

途中でニッチもサッチも行かなくなった場合、懸垂下降でエスケープするスキルがないとどうしようもなくなる可能性があります。

くれぐれもご注意ください。

 

阿弥陀岳・北陵を実際に登ったレポ

午前4時半、パートナー兼コーチのM氏と合流し、レンタカーで美濃戸口へ。

午前5時半すぎ、八ヶ岳山荘駐車場に到着し、準備を整えて出発。

2週間前の宝剣岳で左足を捻挫したため、テーピングでぐるぐる巻きに。

車のタイヤチェーンがレンタルできなかったため、赤岳山荘までの林道は諦めて歩きました。

 

南沢ルート入り口からすぐに、道がカッチカチのアイスバーン。早速チェーンスパイクを装着。

気温は3度くらいで暑いため、シェルはすぐ脱いでしまいました。

道はこのようにカッチカチのツルッツル。

南沢ルートは意外と急な箇所もあるので、思わぬ苦戦を強いられました。

鎖が出てくるあたりは特に、すぐ横が崖になっており、普通の登山道とはいえ注意が必要です。

捻挫した左足が削られる・・・(^_^;)

 

日差しが強く、樹氷がキラキラと美しい。

樹林帯がだんだんとひらけて来た。

空気がうまい。

 

ハイキングを楽しんだあと、行者小屋で休憩。

クライミング装備に換装後、M氏にロープワーク講習をしてもらいました。

ビレイのロープ送りが慣れなくて、なんともうまくいかない・・・(;_;)

 

しっかりと講習してもらったあと、いざ阿弥陀岳に向けて出発。

文三郎ルートをしばらく進み、分岐点の標識から阿弥陀岳方面へ。

しばらくは先行者のトレース通りに進み、てきとうなところで「このへんから尾根に上がりましょう」とM氏。

 

踏み跡もなんもないところから無理やり尾根によじ登って行きます。

好きなところから突っ込んで行けるのは、雪山ならではの面白さがあります。

 

尾根に上がり、かなり急な雪稜を超えたところで少し休憩。

テキトーに自撮りしたやつ。僕とM氏。奥に見えるのは第一岩峰かな?

 

あそこのてっぺんを目指していきます!

前を行くM氏。

この岩峰手前も相当急なのですが、写真では伝わりづらいのがかなしいところです。

 

ほどなくして第一岩峰の取り付き点に到着。

この日は何人も先行パーティーがいましたが、トレースは岩峰を左に巻いており、岩に取り付いていないようでした。

阿弥陀岳の北陵に来て、岩を登らないんではあまり意味ない気がしますが、、、まあ人のことはいいや。

 

ここからいよいよロープを出してクライミング開始です。緊張します。

(ビレイうまくできるかなあ・・・)

登ることよりよっぽどビレイの方が緊張しました。下でビレイするセカンドは、間違ってロープの流れを止めてしまいでもしたら、トップの人を危険に晒してしまいますからね。

 

M氏が登り始めましたが、思いの外ずんずん進んでしまうもんだから、ついロープを滞らせてしまいました。絶対にやってはいけないミスを早速してしまった。。。

すかさずM氏に、「今のは絶対ダメですよ!」と怒られてしまいました。。。

子鹿のような心臓の僕はシューーン・・・

 

なんとかM氏を1Pの終了点まで送り、一安心。ビレイヤーの方が消耗してるってなんやねん。笑

次に僕が登りますが、ビレイよりもよっぽど気楽で気分良く登ります。登る時の方が楽ってなんやねん。笑

 

ビレイに余裕がなさすぎて、精神的に激しく消耗。写真を撮る余裕も全くなし。

 

そんな調子で第二岩峰もクリア。

最後の雪稜は、M氏が僕に前を歩かせてくれて、先に登頂させてくれました。

M氏に撮ってもらったジョジョ立ち。今回は承太郎がキマッた。

やれやれだぜ。

あ、奥は赤岳です。

 

さて、下山開始。

中岳のコルに降りていきます。

中岳のコルへ降りる斜面がかなり悪く、登りよりもよっぽど難しく、危険でした。

クライムダウンが危ないというのもあり、ついでにM氏が懸垂下降の練習をさせてくれました。

 

とかなんとかやってるうちに日が傾き、どんどん気温が下がってきて寒かったです。

文三郎尾根まで行くのがめんどくさすぎたので、中岳沢をダッシュで下ります。

 

その後は行者小屋経由で南沢から下山。

夕日の美しさに感動するM氏。

 

最後は真っ暗で、赤岳山荘付近でシカさんの群と遭遇。ビビるM氏。

僕「もののけ達の時間じゃ。」

 

赤岳名物、下山時の林道の無限とも思える長さに、テーピングの左足はもう疲労困憊。

絞り尽くして下山完了。

甲府に戻って焼肉食べ放題。M氏がなぜかイカを食い尽くして終了。

 

極限にクタクタでしたが充実しましたーーーー

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